20代前半の男性はAGA(男性型脱毛症)から回復できるのでしょうか?結論から申しあげると回復することは可能です。
こちらで正しいAGA対策・治療法をマスターして、薄毛や若はげにおびえる日々から卒業しましょう。
記事の目次
20代前半男性のAGAの発症率とは?
20代前半での発症率は残念ながらわかりませんでしたが、20代全般で見ると、2つの結果があります。
1つは1981年に日本人医師が海外の学会で発表したもので、彼によると20代の抜け毛・薄毛の認識率は12.5%です。
また、2004年の意識調査によると、抜け毛・薄毛を認識している男性は6%という結果が出ています。
随分と差のある結果ですが、これは両方とも「認識率」だからで、実際に病院で診断を受ければ数値は若干変動するでしょう。
参考記事:AGA(男性型脱毛)とは | 池袋スカイクリニック(東京)
20代前半でのAGA発症は理論的に十分起こりうる
とはいえ、20代前半でAGAが発症することは、理論的には全くおかしなことではありません。
AGAは男性ホルモンのテストステロンが減少し、5α-リダクターゼという酵素によって強力な脱毛ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで発症します。
テストステロンの分泌は第二次成長期に増加し、20歳前後でピークに達し、その後は減る一方なのです。
ですから、20代に入ったらAGA発症の危険は誰にでも出て来るのです。
参考記事:男性ホルモン、テストステロン|ニッスイ企業情報サイト
20代前半男性のAGA発症を早めてしまう要因
「親父がハゲだから、オレも…」と考えるのは早計です。
遺伝的要素があるのは事実ですが、AGAは後天的な要因で発症が早まるケースが多いのです。
以下でその要因を説明しましょう。
1.生活習慣の乱れ
20代といえば社会に出て、お酒の付き合いが増え、ストレスから喫煙する人もいるでしょう。
これらはAGA発症を早める要因となります。
飲酒の場合、アルコールが分解されアセトアルデヒドという有害物質に変換されると、肝臓がそれを無毒化するために多量の亜鉛、アミノ酸、ビタミンを消費します。
これらの栄養素は髪の健康維持に大切なものですから、不足することで抜け毛が増えるのです。
また、飲み過ぎると自律神経のうち交感神経が優位になり、血管が収縮されるため、頭皮に血液が回らなくなります。
さらに交感神経が優位なままでは熟睡できず、頭皮や髪の新陳代謝を促進する成長ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。
タバコの場合、ニコチンには血管を収縮させる働きがあるため、やはり血液が頭皮に行かなくなってしまいます。
2.精神的なストレス
ストレスは血管を収縮させます。これは、ストレスに立ち向かおうと交感神経が活発化するためで、全身が緊張状態になるのです。
社会人になると目上の存在ができ、学生時代のように自分中心の行動が取りにくくなるため、ストレスが非常に溜まりやすいのです。
さらに恋人ができれば、男性の本能である「狩り」を抑え守りの態勢に入らなくてはならなくなるため、これもストレスとなります。
また、男性ホルモンは大脳の視床下部(ししょうかぶ)からの指令で分泌されるのですが、視床下部は自律神経のコントロールをする部分でもあります。
ストレスで自律神経が乱れると、男性ホルモンを分泌せよという指令が出なくなってしまうため減少し、DHTを増やす原因となるため、AGAを発症しやすくなります。
20代前半のAGAは遺伝と生活習慣で発症率が決まる
AGA発症の遺伝は、母方の遺伝子によるものであるという説が現在一般的です。
ですから母方の男性にハゲがいれば、AGAを発症しやすい体質を受け継いでいるということになります。
とはいえ、父親がハゲている場合も危険信号です。
遺伝に関係なくハゲになりやすい生活習慣というものがありますが、同居していると同じ生活習慣を送っているからです。
ハゲの父親と食べ物の好みが同じで酒好き、タバコも吸うとなればかなり危険です。
ですから、親戚にハゲの男性がいる場合、他の人より規則正しい生活を送る必要があるのです。
20代前半のAGAによる薄毛対策・治療法とは?
ここまででかなりの危機感を抱いた方、大丈夫です。
今から以下の対策を取れば、AGAの発症を抑えることができますし、すでに発症していても進行を食い止めることが可能です。
1.生活習慣を改善する
特に一人暮らしをしていたり仕事の時間が不規則だったりすると、生活習慣が乱れがちです。
生活習慣で特に改善してほしいことは、以下の4つです。
①食事
食事をコンビニ弁当か外食で済ませてばかりいると、栄養が偏り育毛に必要なビタミンやミネラルが必ず不足します。
また育毛に大切な亜鉛はお茶やコーヒーに含まれるタンニンと結合すると排出されてしまいますから、コーヒー好きな方はサプリメントなどで積極的に摂取しないと危険です。
②飲酒・喫煙
「酔ったかな」と感じるようでは飲みすぎです。
仕事の付き合いでどうしても飲まなければならない場合は、食事や水を合間に取って飲む量を減らすようコントロールしてください。
アルコールには利尿作用があるため、飲んだ後頻繁にトイレに行きたくなります。
しかし、アルコールが排出されるのは飲んでから約6時間後といわれ、それまでは血中の水分が排出されてしまい、血液がドロドロになってしまいます。
すると血流が悪くなり抜け毛を促進させてしまうので、飲んだ後もできるだけ大量の水分を摂るようにしてください。
③睡眠
寝る直前まで仕事やゲームをPCやスマホで行っていると脳が興奮状態になっているため、寝つきが悪くなります。
すると髪の生育に大切な成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
入眠後3時間の間に大量に出るといわれる成長ホルモンは、熟睡している時のみ十分分泌されますから、寝つきが悪いと抜け毛になりやすくなります。
④運動
運動することで男性ホルモンが分泌されるということがわかっています。
適度な運動を続けていると、80歳になっても20代と変わらない量のテストステロンが分泌されているという実例もあります。
テストステロンが十分にあればDHTは発生しませんから、AGAを発症しないということになります。
一駅分歩く、エレベーターでなく階段を使用するといった軽い運動を習慣化するようにしましょう。
なお、アスリートのような激しい運動は大量に酸素を吸うため、その一部が活性酸素となって細胞を老化させるため逆効果です。
2.育毛サプリメントによるAGA抑制
20代になったら、積極的に育毛サプリメントを摂取するようにしましょう。
育毛に特化したサプリメントは、AGA抑制成分であるノコギリヤシ、亜鉛、イソフラボンなどが含まれています。
また、頭皮の血流を良くしたり皮脂の分泌を抑える成分が含まれているものも多く、体内から体質を改善してくれます。
3.育毛剤によるAGA抑制
育毛サプリメントで内側から体質を変えるだけでなく、育毛剤で外側からも攻めるのが最も確実なAGA抑制方法です。
体内からの改善は時間がかかる上、その栄養素が髪や頭皮にまで届くとは限りません。しかし育毛剤ならダイレクトに頭皮に働きかけてくれます。
育毛剤にはキャピキシル、オウゴンエキス、ビワ葉エキスなどのAGA抑制成分が含まれており、頭頂部のAGAの場合は十分効果が期待できます。
また、AGAではない脱毛の場合にも対応できるよう、血行促進・保湿・炎症防止・発毛促進成分が含まれているものが多いので、どんな抜け毛にも使用できます。
20代の男性は、栄養不足からくる血行不良や脂っぽいものを多く食べることによる皮脂過剰などが抜け毛の原因となっていることも多いため、その改善のためにも摂取をお勧めします。
そういった原因を取り除くことによって、AGAの発症も食い止めることができるのです。
4.病院(クリニック)でAGA治療を行う
すでに育毛剤やサプリメントを使用しているが効果があまりないという場合は、AGA治療専門の病院やクリニックを受診することをお勧めします。
プロペシア(フィナステリド)やミノキシジルは厚生労働省によって効果があると認められた成分ですが、病院での治療に使用される医薬品です。
市販されている育毛剤にもAGA回復効果はありますが、ほとんどが自然素材のため作用が穏やかで、AGAが進行してしまっている人にはなかなか効果が現れません。
特に生え際の薄毛は育毛剤ではあまり効果がないため、病院による治療のほうが確実です。
AGA治療専門の病院やクリニックでは無料カウンセリングを行っているところが多く、頭皮や髪の状態を無料で診断してもらうことができます。
また予算に応じた処方をしてくれるので、生活習慣を見直しながら通院すれば費用を抑えることも可能です。
20代前半でAGAから確実に回復したい場合は病院へ
20代前半だと、「まだ若いし、病院なんて…」と感じるかもしれません。しかし、薄毛に気づいた時にはすでにAGAが進行しています。
男性ホルモンの分泌はどんどん減少し、その代わりに脱毛ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が増加しますから、早く手を打たないとAGAはどんどん進行していきます。
さらに髪の元となる毛母細胞も少しずつ老化していくため、発毛システムがどんどん脆弱化してしまうのです。
AGAから確実に回復したい場合は、正確な診断と一人一人に合った治療をしてくれるAGA治療専門クリニックに通うようにしましょう。
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