『やらなければいけない仕事があるのにやる気が出ない…』『自分は何てダメ人間なのだろうか…』
このように感じる方は多いのではないでしょうか?
日常のやる気が出ないという対象には、仕事の他にも試験勉強や就活、休日のやる気の無さと様々な事が考えられます。
このやる気がでないという状態は簡潔に言うと『無気力』状態に近いという事ですね。
この無気力状態に陥ると、ついつい自分をダメな人間なのだと責めてしまい、余計にやる気が減退していく人が多いです。
実はこの無気力状態には、鬱等の病気の他、様々な原因が考えられます。
無理矢理やる気を出そうと思っても、状況が悪化する事が多いのです。
記事の目次
まずは、無気力状態の原因を探る事が大事!
こちらのページを読む事によって、無気力状態になる主な原因について知る事ができます。
まずは、自分の状態を客観的に見ることです。
その上でやる気を出す方法について考えていきましょう。
やる気がでないのは『根性無し!』という間違った認識
日本人は忍耐力や根性論に比重を置きがちなので、残念ながら、やる気が出ない=根性無し!と一蹴してしまう方が多いです。
結論から言うとコレはかなり間違った認識です。
当然ながら、根性という部分もやる気には必要になる事もあるでしょう。
しかし根性は万能ではありませんし、そもそもやる気が出ないのには病気等の原因が強く影響している事も往々にしてあります。
次の項目では具体的な原因について述べていきます。
やる気が出ない身体的な原因
やる気が出ない原因として、ここでは”身体的な原因”について代表的な事を5つ取り上げてみました。
- 疲労
- 更年期
- 運動不足
- 睡眠不足
- 生理
それぞれ順番に説明していきます。
疲労
肉体的な疲労はやる気の減退にも影響していきます。
疲労は特に、肩こりや背中痛、腰や首、後頭部等に疲れの影響が痛みという症状で出る事があります。
このような場合には、身体が思い通りにならないことで、やる気の減退に直結していきます。
更年期
特に女性に多い更年期の症状として”やる気が出ない”事があります。
更年期自体は閉経を迎える女性が少なからず誰でも症状として起こりえます。
女性ホルモンの減少が更年期障害を起こすのですが、更年期を理解できない夫から『やる気が無い!』等と揶揄されて更に精神的なストレスが重なり、症状が悪くなる事も。
更年期は約10年続きますので、特に症状が強い方は婦人科に通い医師の診断と治療を受けるのをオススメします。
運動不足
特にデスクワークの方は、ずっと同じ姿勢でいる事が多いでしょう。
中には何年も運動らしきものをしてないという方もいらっしゃるでしょう。
運動不足は、身体の筋力も衰えますし血液が毛細血管まで届きづらくなるので、細胞単位で活性化されません。
その為、慢性的な肩こりや腰痛、血行不良による冷え性等と身体の調子が何かおかしくなるという方も多いです。
このような身体の状態では、なかなかやる気を出す事は難しいです。
また、運動をする事によりストレス解消になったり、脳が活性化されたりもするので、運動不足はその機会を無くしやる気を出すという点においてデメリットが大きいのです。
睡眠不足
睡眠不足の状態ではみなさん、経験があるかと存じますが頭がぼーっとして作業効率も悪くなりますね。
やる気が出ない状態にもなりがちです。
普段から睡眠時間が4~5時間程度と少な目の人は睡眠が少ないのに慣れていて平気だと感じている方もいるかもしれません。
ただし、そういう自称ショートスリーパーの方も睡眠負債を抱えている場合が多いです。
“睡眠負債(すいみんふさい、英: Sleep debt)は、William C. Dement 教授(スタンフォード大学)により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態である”
*睡眠負債<引用:wikipedia>
睡眠負債を自覚できてないケースもあるので注意が必要。
睡眠不足が続いているとうつ病や認知症、体調不良を起こす事があるのです。
この事からもわかるように、睡眠不足はやる気が出ない大きな原因の1つになります。
生理
生理前や生理中には、頭痛やめまい、むくみ等の症状が出ることがありますね。
このような場合にも当然ながらやる気スイッチが入りづらい状態です。
普段気にならないような事が気になってしまったり、集中力がなくなったりしてしまう事もあります。
程度に関して個人差はありますが、ホルモンバランスの影響でどうしても起こってしまう現象です。
どうしても酷い場合には、婦人科への受診、ピル等の服用をすると良いでしょう。
やる気が出ない精神的な原因
ここではやる気が出ない精神的な原因の中でよくある内容のものをいくつか案内していきます。
- 脳の疲労
- 鬱やストレス
- 失恋
- 育児ノイローゼ
それぞれ順番に説明していきます。
脳の疲労
身体と同じように、脳も疲労してしまいます。
過度の仕事や運動は脳も疲労してしまうのです。その他にも好きじゃない事をやっていると脳は疲労してしまいますね。
逆に身体は疲れているけど楽しい事をやっていると脳の疲労を感じない事もあります。
ただし、このような場合でも次の日グッタリ・・・なんて事も。
前述した睡眠は脳の疲労を回復させます。やる気が出ない時は特に睡眠が大事になってきます。
鬱やストレス
脳の疲労状態が酷くなるとストレスを溜め込んでしまいます。
仕事や家庭等での人間関係でストレスを溜め込むケースが多いですね。
ストレス耐性が比較的弱い人に関しては、進行すると鬱病を発症してしまうことも。
鬱病といっても、重度な物ではなく日常生活を送れるレベルの軽度な鬱病もあります。
軽度な物も含めて鬱病の方は、無理にやる気を出そうとしても、結局何も出来ず・・・
何も出来ない事で余計に自己嫌悪に陥ってしまい鬱病が進行してしまいます。
鬱やストレスの原因となる事を取り除く事が大事です。
程度がやや重いと自覚のある方は医師の診断を受けてみると良いでしょう。
失恋
特に若い女性に多いですが、失恋をする事で全てのやる気を失ってしまう事があります。
全ての事をネガティブに捉えてしまい仕事や勉強にも影響が・・・
このような状況になってしまった場合には、無理にやる気を出そうとせず、下記のようにふるまいましょう。
- きちんと悲しむ事
- 美味しい物を食べる
- 他に夢中になれる事をみつける
- とにかく遊ぶ
きちんと受け止めたり、気を紛らわせたりする事である程度の時間が経てば立ち直ります。
失恋からの立ち直りでは女性の方が早い傾向にありますね。
ほとんどの人は3ヶ月程度あれば、ある程度回復できるでしょう。
育児ノイローゼ
子育てによりストレスを抱えている。具体的には下記のような状況になる。
- 身体がだるい
- 可愛い子供のはずなのにイライラする
- 思考がうまくいかない。
このような方は、育児ノイローゼの可能性が高いです。
育児ノイローゼの状態で、やる気を出そうと思ってもかなり難しいです。
特に、育児ノイローゼになっている状態というのは、おそらくほとんどの家庭で奥さん一人に育児を任されている状態であると言えます。
このような状態だと、気の休まる時間もありませんし、知らず知らずの内に自分を追い込む状態が続いて、ストレスが溜まってしまいます。
子育てにも悪影響を及ぼすのであまりよろしくありませんね。
旦那さんや、近くに親族がいれば育児を手伝ってもらう。
もしくは家事代行のようなサービスを契約してもらい、少しでも奥さんの負担を減らす為の施策を検討してもらいましょう。
育児ノイローゼも病気ですので、酷い場合ですと心療内科や精神科へ足を運ぶのも方法の1つです。
やる気が出ないのは環境や状況によるところも!
やる気が出ないのは身体や精神に何らかの原因がある場合も!
と説明していきましたが、ここではもっと軽度な原因として、よくあるやる気の出ない環境や状況について案内していきます。
季節的な要因|寒い時期や梅雨時期等
季節的な要因でやる気が出なくなる人は多いです。
特別珍しい事ではありません。程度の差はあれども誰でも起こりうることです。
寒い時期はどうしても起きるのも億劫になりますし、冬は家にこもりがちになるという方も多いのではないでしょうか。
同様に、梅雨の時期も湿度が高くじめじめしている為、外に出歩きたくなくなりますね。湿度が高い為、呼吸も浅くなりがちです。
また、室内はエアコンを付けているので身体が冷えてしまうという事も考えられます。
寒い時期も梅雨の時期も、『この季節だから完全にやる気がなくなる!』という因果関係は認められておりませんが、多くの方はそのような認識、経験をされた事があるのではないでしょうか。
この時期に鬱になりやすい人の特徴として、『なぜ毎年この時期になるとやる気がなくなるんだ!』と自分を責めてしまう人です。
ある程度、自分を許してあげる人の方が季節性の鬱にもなりづらいようです。
社会との関わりが少ない状態である
最近は在宅ワークや一人で仕事ができる環境も整備されている為、社会との関わりが少ない状態の方が増えています。
旧来型の社会との関わりが少ない方としては、休職者、転職活動中、ニートの方等がありますね。
このような社会との関わりが少ない状態の方は、やる気がでないという事が往々にしてあります。
『人間は社会的動物である』と古代ギリシャの哲学者である”アリストテレス”の言葉は有名です。
人は1人では生きられないという事ですね。
社会との関わりが少ないと自覚のある方で、やる気を出したい場合には、仕事関係以外でも趣味等でも良いので、誰かと社会的なつながりを持つようにすると健全になります。
朝の時間帯にやる気がでない
朝の時間帯にやる気がでない人は低血圧の場合がありますね。
低血圧に限らずですが、きちんと朝食を摂るようにしましょう。
朝食を取る事で脳に糖質が行き渡りますし、血圧も正常に上がっていきます。
また、朝やる気が出ない人は睡眠不足の可能性も高いです。
これは、やるべき事はただ1つ!きちんと睡眠を取りましょう。それ以外に方法は無いです。
睡眠を取った上でまだ身体がだるい、目が覚めていない場合には、コーヒー等のカフェインが入った物を飲むとシャキッとしてやる気が出ます。
休日に何もしたくない
仕事があまりにも忙しいと、休日に何もしたくなくなってしまいますね。
心身共に疲労が溜まっている事が考えられます。
このような時に休日に遊びに行ってストレスを発散させられるタイプと、じっと家に居てゆっくり休むのが良いタイプと二手に分かれます。
周りで休日にアクティブな方がいても特に気にする必要はありません。
自分に合った休日を過ごせば良いのです。
家に居るのがもったいないと、どうしても思うのであれば普段できない読書やゲーム、料理等を作って気分転換するのが良いでしょう。
少し元気が出れば近所を散歩等も良いですね。
そもそもやりたくない事をやろうとしていませんか?
やる気が出ない原因を色々考えたけど、特に鬱でも無いしナゼだろう・・・
このように考える方に1つ忠告があります。
”そもそもやりたくない事をやろうとしていませんか?”
人はやりたくない事は、やる気が出ないのは当然です。こればかりはどうしようもありません。
”やらなくても良い事でやりたくない事はやらない!”というルールを自分で決めてしまうのも手です。
場合によっては、やりたい事の為に、苦手な事をイヤイヤしなくてはいけないこともあるでしょう。
そういう時は、やりたくない事をやってまで、本当にやりたい事なのか?と自問自答してみるのも自分を見つめ直す良いきっかけになります。
自分に正直に!やりたくない事は極力やらない!
ただし、何かを達成する為には止むを得ない!
そのように最終目標をどのくらい達成したいかによってやる気を明確にしていきましょう。
やる気を出す方法
ここではやる気を出す方法についていくつか紹介していきます。
やる気がでない原因を取り除く
やる気がでない原因については、前述していきましたね。
これらの原因で自分に当てはまる事を1つ1つ取り除いていきましょう。
そうする事で、少なくともやる気が出る土壌を自分の中で作る事ができます。
3分で良いから始めてみる
やる気が出るまで待つのではなく、3分でも良いから始めてみる!
このようにすることで、脳が勉強や作業モードに入る事があります。
少しでも始めてみるタイミングが1番労力を使うので、最初に3分でも良いから!と開始のハードルを下げてあげる事で作業に入れます。
勉強や仕事以外にも掃除等の家事にも使える技なので試してみて下さい。
好きな事をやる、好きになる
好きな事は、自然にやる気が出てきます。
元々好きな事ではなくても、好きな部分というのをうまく見つけましょう。
好きになる努力をするというのも大切です。
脳は意外と単純で、『コレは好きなんだ!』と何度も暗示をかける事で、好きだと勘違いしてくれる事もあります。
計画を具体的に決める
計画が頭の中で曖昧だとやる気は出づらいです。
計画を立てるならば具体的に決めましょう。
その際に頭の中だけで整理するのではなく、紙かパソコンでも良いですが外部の記録媒体にアウトプットする事が大事です。
アウトプットする事で計画が明確化されますね。
明確化される事で、いつまでに何をやらなければいけないのか?
具体的な行動に入りやすくなります。
まとめ
やる気が出ない原因について紹介していきました。
大きく分けると身体と精神に原因がある場合も多いという事です。
やる気を出す為には、まずは前述したやる気が出ない原因を1つ1つ除外していく事です。
その上でやる気が出る自分なりの方法を見つけると良いでしょう。
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