転職するとなると、面接はまず避けて通ることはできません。そしてこの面接が希望の転職先に就けるかどうかのもっとも重要なポイントでもあります。
ここでは、面接でしっかり良い結果を出せるよう転職における面接でのマナーや質問集、攻略法をご紹介していきます。これから転職をする方、転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
転職面接で最低限は抑えておくべきマナー
転職の面接において最低限抑えておくべきマナー6つあります。面接は初めの印象が非常に重要でもありますので、まずはマナーからしっかり把握しておきましょう。
1.面接時間には余裕をもって到着する
まずは面接の時間です。時間に遅れてしまうというのは面接を受ける立場として絶対にあってはいけないことです。
仮に電車の遅延などのアクシデントがあったとしても間に合うように、余裕をもって到着するようにしましょう。
2.面接時の服装やメイクに関するマナー
次に面接時の服装やマナーです。これは職種によっても変わってきますので必ず指定の服装などを確認し、清潔感のある服装を心がけましょう。
メイクに関してもナチュラルなメイクを意識し、それでいてできるだけ健康的な印象を与えられると効果的です。
3.持ち物に関するマナー
面接に持参する持ち物も重要です。企業側から資料を渡されたり、重要な連絡事項を伝えられる可能性もあります。
よってクリアファイルやメモ帳、筆記用具は必ず持って行きましょう。しっかりメモをとるといった姿勢を見せることもアピールに繋がるので忘れないように気をつけたほうがいいですね。
また、身だしなみを整えるためにもメイク直し用の化粧品、整髪料、折り畳み傘もできるだけ持って行ったほうがいいでしょう。
4.面接時の会話で押さえておくべきマナー
面接時の会話のマナーで気をつけるべきポイントは、会話のキャッチボールを意識するということです。一つの質問に対してたくさん答えるのではなく、一つ一つ端的にでいいので丁寧に答えましょう。
そしてさらに面接官が質問してきたらそれに対して答える、といった形で会話のキャッチボールが成り立つようにしてみましょう。言葉遣いは意識しながらも、形式通りの言葉ではなく自分の言葉で話すようにすると人柄が伝わりやすくなります。
5.面接日程調整時のメールのマナー
面接を取り付けるうえで重要になるのが日程調整のメールです。メールは重要なコミュニケーションツールでもあります。つまりこのメールの印象が採用を左右することもあるということです。まず出来る限り返信は早く返すようにしましょう。
返信が遅いと仕事も遅い人だと思われがちです。どんなに遅くてもその日のうちに返信しましょう。件名はわかりやすく完結に、最後にかならず自分の名前も忘れてはけません。
日程の候補を送る際は、企業側が選ぶことができるようにこちらの希望を少なくとも3つは入れておきましょう。できれば変更は避けたいところなので確実に行ける日を選んだほうがいいですね。
6.面接前に業界の情報はチェックする
面接前には必ずその業界の情報をチェックするようにしましょう。転職するからには、キャリアアップなど何かしらの目的があるはずです。
ですがその業界の情報を知らないとなると企業側にも失礼になります。
なぜ転職したいのか伝えることができませんし、初めて挑戦する業界ならなおさら確認しておくようにしましょう。
転職面接時に良くある質問集と抑えるポイント
- 1.まずは最初に自己紹介をお願いします
- 2.あなたの職務経歴を教えてください
- 3.前職を退職された理由は何ですか?
- 4.当社を志望した理由は何ですか?
- 5.あなたの長所・短所を教えてください
- 6.今までの仕事にどんな不満がありましたか?
- 7.当社以外に受けている企業はありますか?
- 8.周りの同僚はあなたをどのように評価していましたか?
- 9.希望の年収はいくらですか?
- 10.何か質問はありますか?
ここからは転職の面接時によくある質問を10個ピックアップしたので、そこで押さえるポイントなどをご紹介していきます。
1.まずは最初に自己紹介をお願いします
必ずと言っていいほど最初に求められるのは自己紹介ですね。まずはハキハキと述べるようにしましょう。
これまでの学歴や活動、趣味などそこから得たものを簡潔にまとめ、自分がどのような人間なのかをアピールするといいでしょう。ありきたりなことでは印象に残らないので、自分のこれまでの経験をベースに自分をアピールすると他人とかぶりにくくなります。
2.あなたの職務経歴を教えてください
職務経歴は嘘をつくことなく正直に話しましょう。そしてそこでの役職、その職場で得たスキルなども絡めて話すようにするといいでしょう。
仮に転職回数が多かったとしても、その理由を正直に伝え、そこで何を得て、採用されたらどう活かしていけるのかというのも簡潔に伝えられると好印象を与えることができます。
3.前職を退職された理由は何ですか?
前職を退職した理由は大きなポイントでもあります。企業側は採用したら長く働いてくれる方を求めていることが多いです。そのため、またすぐに辞めてしまうのではないかと思われないようにしましょう。
必ず前職を退職した理由は前向きな理由を述べた方がいいです。仮に実際はネガティブな理由だったとしても、それを踏まえた上で次はこうしたいといったことを伝え最終的にはポジティブな意見として伝えましょう。
無理にすべてを話す必要はないですが、嘘はつかない方がいいでしょう。
4.当社を志望した理由は何ですか?
転職の場合、前職を辞めてまで志望しているということなので新卒として面接を受けるよりも志望動機は重要になります。
前職を辞めた理由も踏まえてその前職にはない魅力、そこに対して自分がどのように貢献していけるのかというところを伝えましょう。そのためにも予め細かくチェックしておく必要があります。
5.あなたの長所・短所を教えてください
長所や短所は意外と難しいところでもあります。しかし転職ならば職務経験もあるわけなので、自分がどういう人間かわかってきているということもあるでしょう。
長所は自分が自覚していることと、他人に言われたことがあることをまとめましょう。
短所に関しては、「私の短所は○○なところです」で終わらず、改善するためにこういう事を意識している、この短所をこういうところに活かしたい、など最終的には前向きな意見として伝えるようにすると悪い印象を与えてしまうことを防ぐことができます。
6.今までの仕事にどんな不満がありましたか?
できるだけここも正直に答えたほうがいいでしょう。不満はなかったと言っても信じてはもらえないこともあります。
また、それならどうして転職するのかということにもなります。そのため、ここも正直に伝えた上で、「このような不満があったからこそ自分の性格を知れた」など前向きに伝えられるようにするといいでしょう。
7.当社以外に受けている企業はありますか?
この質問に関して、企業側が知りたいのは「この人は採用した場合にこの会社に来てくれるのかどうか」ということです。そのため実際に数社受けていたとしても、あまり多い数を言ってしまうのは避けましょう。
1社だけと言うと面接する側も信じないといったことも言われていますが、志望の動機や転職の理由を明確に伝えることができればそれだけアピールできるので気持ちも伝わりやすくなります。
8.周りの同僚はあなたをどのように評価していましたか?
この質問は、自分を客観的にみることができるかどうかを知りたいものです。ポイントとしては、これまでに周りの同僚に言われた言葉と、なぜぞう思うのかという根拠も伝えるということです。
「以前○○だと言われたことがあります。それは私が××な部分があるからだそうです」といった形です。それに対して自分の意見も交えつつ前向きなアピールになるように伝えましょう。
9.希望の年収はいくらですか?
転職の理由が年収にある場合、前職の年収よりも高い金額を正直に伝えてもいいでしょう。その際は自分のスキルや経験なども踏まえてその理由も伝えられるといいでしょう。
しかしあまりに高いと不採用にもつながるので気をつけましょう。
10.何か質問はありますか?
この質問に対し、何もありませんと答えてしまうのはあまりいい印象を持ってもらえません。しかし、休暇や年収に関する質問も今後の勤務姿勢を疑われる可能性があるので控えましょう。
自分のスキルや経験で活かせるものはないか、入社後の流れなど意欲を見せられる質問がいいですね。
転職面接の攻略には転職エージェントも活用しよう!
ちなみに面接対策をする場合は、転職エージェントを上手に活用することを推奨します。
プロのキャリアアドバイザーによる面接対策を行ってくれますし、企業の内部情報を聞くことができるので面接にかなり有利になります。
面接で不採用になった際もその理由を確認できるのは大きいです。ですから面接の成功率をあげる意味でも転職エージェントは活用していきましょう。
転職面接のマナーとよくある質問集のまとめ
転職は保証がないのでリスクも伴います。しかし、今後のキャリアアップやより良い環境を求めることはとても重要な事です。
そしてもっとも重要なのは面接ですし、マナーや攻略法を知っているのと知らないのとでは大きな差が出ます。
できるかぎり自分が求める転職先に就けるように、あらかじめ重要なポイントは確認しておくようにしましょう。
できるから万全の準備をしてから望むようにすることが大事ですね。
転職時の面接関連でよくある疑問集
質問①:転職面接の日程変更は可能なの?
中途採用は現在の職場で働きながら採用試験に臨む人が多いため、日程を変更することは可能です。
メールの場合は「【日程変更のお願い】〇月〇日の面接日程について」と、内容が一目で分かる件名にしてください。本文には3日程度候補日を記載し、企業側が日程を選べるようにしましょう。
質問②:転職面接時の自己紹介をする際の注意点はある?
自己紹介は企業によって指定される時間が異なるため、1分・2分・3分の3パターンをそれぞれ考えておくことが大切です。約300文字で1分かかるので、自己紹介を考える時は参考にしてください。
ダラダラと話さず、最初に結論を述べて起承転結を意識することが大切です。
挨拶・職務経歴・今後の目標や志望動機・結びという流れで構成し、具体的な実績を述べる時は1つに絞る必要があります。複数の実績を述べると話のまとまりがなくなるので注意しましょう。
質問③:転職面接の時間は合否と関係あるの?
よく「面接時間が短かったから落ちた」と考えている人がいますが、転職面接の時間と合否に関係性はありません。
むしろ要点を押さえて話している人の方が短時間で魅力を伝えられるため、面接時間が短くなりやすいです。時間よりどのようなことを発言したかなど、面接内容の方が重要と言えるでしょう。
質問④:転職面接時の逆質問の対策について教えて!
“逆質問はあなたが企業や業界にどれだけ興味があるか試されているポイントです。「質問はありません」と遠慮せず、最低1つは質問することが転職を成功させる秘訣となります。
ただし、「どのような仕事をしていますか」「休日は取れますか」など、企業や業界の分析を行っていれば分かるような質問はしないでください。
逆に「御社の○○事業が成功した時、具体的にどのような工夫を行ったのでしょうか」「失礼ながら現在上手くいっていない○○事業に関して、今後どのような方向性で展開していくのでしょうか」といった質問をすれば、自主勉強していることをアピールできます。
面接官との仲を深めたい場合は「仕事をする上で大切にしていることは何ですか」「御社を漢字一文字で表現するとどうなりますか」「顔が青ざめるほど失敗した経験を教えてください」などの質問が盛り上がりやすいです。
質問➄:面接の質問集と回答が豊富なサイトはある?
転職の面接において質問集や回答例などが豊富で役立つサイトは以下の2つです。面接前にしっかり確認しておきましょう。
1.マイナビ転職
マイナビ転職は日本最大級とも言われているサイトです。転職を考えたときはまず一度目を通してみるといいでしょう。
参考リンク:面接でよくある質問の回答45例 | 面接対策はマイナビ転職
2.DODA
DODAもマイナビ転職と並ぶ最大級のサイトです。エージェントサービスやスカウトサービスなどサービスも充実しているので確認しておくといいでしょう。
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