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通信制高校は中卒扱いになるのか?就職は不利になる?

通信制高校には常に「就職が不利」というデメリットが付きまといます。通信制高校を卒業したのに、中卒扱いになることはあるのでしょうか。また、それを防ぐためにできることはあるでしょうか?

通信制高校は就職が不利?

はっきり言って不利です。

まず、通信制高校が広く知られるようになったのは、21世紀になってからです。今の会社の人事担当はほぼ40代と考えると、人事担当が高校生だったころ通信制高校というのは一般的ではありませんでした。全日制高校と定時制高校の中で、働かなくてよい人は全日制高校、働きながら高校に通いたい人は定時制高校、とはっきりと決まっていた時代です。

そんな区分しか知らない人にとっては、通信制高校とは通信教育のイメージしかありません。通信教育とは、ベネッセやZ会、ユーキャンのような「教材が送られてきて答案を郵送して添削してもらう」という形式の教育です。

通信制高校はこのため、「学校に行かなくても、勉強ができなくても、楽をして3年間過ごして自動的に高卒資格が買える」という程度の高校だという認識しかありません。

採用する側の論理としては、

  • 元気に働ける人
  • 会社を休まない人
  • 長く働いてくれる人
  • ミスにへこたれない人

が欲しくて採用活動をしているわけです。

その論理に、

  • 元気に働けないかもしれない(みんなと仲良くできるか怪しい)
  • 会社を休んでしまうかもしれない(学校だって通っていないのだから)
  • 長く働いてくれないかもしれない(一度学校を中退した人、不登校になった人が行くところというイメージがあるので)
  • ミスにへこたれやすいかもしれない(すぐにやめてしまうかもしれない)

というイメージが付きまとう通信制高校はまったく合いません。

高い就職率をアピールしている通信制高校も、ふたを開けてみると介護や工事現場の仕事ばかりだったり、離職率(一度就職してからやめてしまう率)が非常に高かったりするところもあります。

通信制高校の中には、企業と提携して100%の就職率を出しているところもありますが、そんなところはまれです。

家庭の事情により、経済的な事情で通信制高校に行かなければならなかった、というアピールは通用しないものと考えてください。

前述した通り、全日制高校と定時制高校だけが選択肢だった時代、経済的に困っていた人は働きながら通える定時制高校に通いました。

なので、現在でも定時制高校の新卒は、全日制高校の卒業生よりもむしろ働ける即戦力として信頼されています。

もちろん、採用側の論理に合わないから人としてだめだというのはまったく違います。ただ、一般的な採用の場として通信制高校が不利になるというのは動かしがたい事実です。

通信制高校の学歴を不利にしないためには?

アルバイトの経験を積もう

すぐに就職を考えている人は、通信制高校に通っている間にアルバイトの経験を積んでおきましょう。同じところで長く働いたり、高校生でもマネージャー登用されることがある仕事などを探し、「働ける、通える、そして仕事ができる」というのをアピールすれば、通信制高校は定時制高校と同じ扱いをしてもらえるかもしれません。

むしろ、時間が比較的自由に使える通信制高校はアルバイトには有利と言えます。

気を付けなくてはならないのは、短期バイトのほうが割が良い仕事がたくさんあるのですが、ここは時給が安くても長く働けて経験を積める仕事を選んだほうが良いということです。短期バイトばかりのアルバイト歴だと、「ほら、やっぱり続かないんだ」という誤解を招くことがあるためです。

進学しよう

通信制高校の学歴が就職に不利になるのは、通信制高校を最終学歴とする場合だけです。高卒ですぐに就職をするのではなく、専門学校に通ったり大学や短期大学に進学したりすれば通信制高校は最終学歴ではなくなります。

最終学歴に専門学校や大学、短大があるということは、「ちゃんと普通に通えますよ」ということの証明だと採用担当は考えます。今は通信制高校そのものに大学や短期大学の「指定校推薦」という枠がある学校が増えています。

指定校推薦の場合は、学内推薦(通信制高校内でこの生徒を推薦します、と決めること)がもらえれば落ちることはほとんどありません。

中卒になる場合に注意!

通信制高校に通って、取れる資格は2つあることに注意してください。ここを間違うと、通信制高校を卒業しても「中卒」ということがあり得ます。

通信制高校で取れる資格の1つは、「高卒認定資格」です。これは間違いない高卒の資格なので、中卒といわれることはありません。

ですが、もう1つ。「大学を受験するための資格」だけしか取れないシステムの通信制高校もあります。その場合は、卒業しただけで大学に進学することがなかった場合、「中卒」になってしまいます。そういうシステムの通信制高校は学校基本法で「高校」とは定められていないためです。

大学を受験するための資格を取るシステムの学校では、必ず大学や短期大学に進学しましょう。進学しなければ中卒と同じです。「高校卒業」と履歴書に書くことはできません。

公務員試験では不利?

高卒を採用する公務員試験でも不利です。ですが、可能性はあります。

公務員試験の1次試験は学力試験です。2次試験から面接になります。1次試験は高卒であればだれでも関係なく受けられ、基準点に達しない人だけが落とされます。

可能性が高くなるのは、1次試験でぶっちぎりの成績を取った場合です。同じ点数の場合、2次試験からの面接で全日制高校で欠席5日以内の生徒と通信制高校で年間通学日数が5日の生徒が来てしまったら全日制高校のほうが選ばれる可能性が多くなります。

公務員は人と接することが非常に多い仕事です。そのため、コミュニケーション能力に不安がある人は採用されません。そして、通信制高校に通っているということはコミュニケーションの問題がうまくいかないことがあったかもしれない、という疑念を抱かせるからです。年間5日程度の通学日数では学校に通えたといううちに入らない!という考えの採用担当もいるでしょう。

高卒になったつもりだったのに中卒だった、ということがないように。そして、卒業後すぐに就職を考えているのなら就職率が良く、離職率の低い通信制高校を選ぶようにしないといけません。通信制の高校は入る前によく資料を見比べて選ぶことをおすすめします。

主さんの通信制高校というのは通信制の「高校」ですか?通信制の「大学受験資格を得るための高校カリキュラム終了を証明する通信教育」ですか?

前者なら「高校卒業」資格を得られますが、後者なら大学進学しないままなら「中卒」扱いですよ?

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