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高校中退して後悔した人、成功した人

高校中退=100%後悔、というわけではありません。ですが、成功したパターンをまとめてみるとそこにはあるパターンがあるようです。

なお、後悔したり成功したりというパターンについては、私はある民間の引きこもり支援の団体にいたときに見聞きしたことからまとめました。

高校中退して成功した人

Aさん(女性)

Aさんの場合は、高校中退は成績不振が原因でした。進学校に入学したAさんは、最初の定期テストで今までに取ったことがないひどい点数を取ってしまい、劣等感にさいなまれることになります。今までの人生で「勉強ができない」という劣等感などは無縁でしたが、勉強ができる人だけが集まってしまった高校へ進学したため、周りが勉強できるのは当然です。

生まれて初めての劣等感に襲われたAさんは勉強に恐怖を抱いてしまいます。高校の学習進度は早く、置いて行かれたと感じるようになり、1年生が終わった時点で成績不振のため保護者とともに学校から呼び出しを受けます。

呼び出し自体は来年度は頑張るように、という趣旨の面談でしたが、Aさんはそこで高校から自分を否定されたように感じてしまい、高校を中退するという選択をしました。親は本人が決めたことなら、と決断に任せたということです。

そこからAさんの引きこもり人生が始まってしまいました。部屋からは出てこられるのですが、家の外には出られません。たまにコンビニなどへ夜行けるくらいの日々が7年続いたそうです。

7年後、Aさんの転機は弟さんの結婚が失敗したことによって訪れました。弟さんには結婚を考える女性がいたのですが、その女性がAさんの存在を快く思わなかったのです。職についていないお姉さんは将来的にだれが面倒みるのか、という話になり、結局その話は流れてしまいました。自分が家族に迷惑をかけていると知ったAさんは自殺も考えますが、お母さんに泣いて止められ、もう一度できることから社会に復帰することを考え始めます。

最初は知り合いがやっているパン屋さんのアルバイトから始め、もともと聡明なAさんは経理の仕事を任せたいと相談されることになります。経理の仕事は別に資格などは不要なのですが、きちんと勉強したいと考えたときに経理の資格は高卒資格がないと受験すらできないことをAさんは知ります。

パン屋さんで働きながらAさんは定時制の2年生に編入します。高卒ではその学歴がもったいないと思った先生は、Aさんに大学に進学することをすすめます。パン屋さんも大学進学には興味を示してくれました。ですが、そのときすでに24歳だったAさんは、大学に4年間通うのは親に申し訳ないという気持ちから、専門学校へ進学し、2年で経理事務の資格を取りました。

現在、Aさんは結婚してお子さんもいます。パンやさんには月末に行って経理をお手伝いするようになりましたが、そこから口コミで「うちも手伝ってよ」という声がかかり、病院事務などの資格も取って月に何日かずつ違う会社で働く、という生活をしています。

Bさん(男性)

Bさんは素行不良のため、学校からすすめられるかたちで高校を中退しました。もともと人見知りをしなかったBさんは、遊ぶお金欲しさに土木工事のアルバイトをするようになります。土木工事は若い人はとにかく続かない職場だったようで、長く続けているうちにBさんは「見込みのあるやつ」といわれるようになりました。

仕事仲間のおじさんたちとも仲良くなったBさんは、「悪いことは言わないから高校は出ておけ」といわれ、通学タイプの通信制高校に通い始めます。夜間の仕事が多かったため、朝は寝坊して学校にいけないこともしばしばですが、スクーリングの時は職場も理解を示し、前の日を休みにして遅刻しないように配慮してくれたりしました。

Bさんは高卒資格を3年間で取り、そのままお世話になっていた土木の事務所に就職し、現在は設計の仕事もしてみたくなって設計士の資格を取るために通信制の大学に通いながら仕事をしています。

高校中退して後悔した人

Cさん(女性)

これは本人が後悔しているというより、ご両親が後悔している例です。

Cさんは高校のとき、中学から続くSNSのいじめに耐え切れなくなり、高校を中退しました。中学でいじめられていましたが、高校も同じ学区内の高校に進学してしまったため、人間関係のリセットがうまくいかなかったのです。

中学のときの話を広められてしまったり、昔のクラスメイト達にSNSで拡散されてしまったりということが続き、嫌気がさして学校を辞めたのですが、特にやりたいこともなく、外に出ると昔の知り合いに会ってしまうため、家から出ない暮らしが続いていました。

通信制の高校にもチャレンジしようとしてみましたが、通学路に知り合いの家がたくさんあるので、外を歩いている姿を見られたくなくて受験に至りませんでした。両親は心配して全寮制の通信制高校をすすめましたが、家を離れるのも不安だったため、そのまま家の中に引きこもる状態で現在に至ります。

Cさん、実はもう40代。ご両親は70歳を超え、いよいよ介護が必要な年代になってきました。ご両親はCさんのために引っ越しも考えています。このまま外に出ないでご両親が亡くなったら、自分はどうなってしまうのか。今からでも社会に出てみようという気はとっくに失せてしまい、Cさんは今も家にいて外に出ない暮らしを送っています。

成功した人にはどんな共通点があるのか?

成功した人は、どこかのタイミングで高校卒業の資格を取り、高卒と同じラインに立って就職活動を進めている人が多いように感じます。また、やめたからといって家にいたきりにならず、何らかの手段で外で働くということにチャレンジしています。いざ高卒資格を得て働こうとなったときに、これらの就業経験がかえって「経験」としてものを言って来るようです。

高校を中退するということは人生の中のほんのひとつの出来事にすぎません。ですが、そのあと何らかのリアクションを起こしているかいないかが成功と後悔を分けるようです。

高校中退のあと、全日制の高校に移るのが無理だと感じる人のためには、通信制高校という選択肢もあります。試しに資料を取り寄せて近くの通える範囲内の高校を見てみたら、新たな可能性に気が付くことがあるかもしれません。

高校を中退しても、大学進学への道が閉ざされたわけではありません。高卒認定資格を取って大学へチャレンジし、大卒の学歴を持ってバリバリ働いている人もいます。

大事なのは、中退した後のアクションです。中退しても人生が中断するわけではありませんので、自分はどう生きていきたいのか、そのためには何をしたらいいのか冷静に考えて行動に移しましょう。

高校中退者の9割は「後悔している」というけれど…

ネットには、「高校中退者の9割は公開している、高卒資格は取るべき」という情報がたくさんあります。

高校中退者は高卒、大卒に比べて思ったように就職活動ができません。実家がアパートやマンションを所有していて(あるいは会社を所有していて)、自分は働かなくても食べて行けるという人はごくわずか。ほとんどの人は、自分が生きていくためのお金を自分で稼がなければなりません。

就職ということを考えるなら、高卒資格はもっていたいものです。現在は全日制高校を出ることだけでなく、高卒認定資格を取って大学へ進学したり、通信制高校や定時制高校に通って高卒資格を取ったりということができる時代です。

できる時代なのにやらないことは、企業の採用担当の目にはマイナスに映ってしまいます。

データによる裏付けはありませんので、「9割後悔」というのは、憶測かもしれません。なぜなら、長い目で見たとき、日本で毎年5万人出ている高校中退者のうち4万5000人が中退を後悔したままだということは考えにくいからです。

中退は中退として受け止めて、次に何をやるか、どこでやるか。それが問題だと思います。起業したい人は、やってもよいでしょう。就職したい人は、どうしたら就職できるか考えてみたらよいでしょう。やりたいことに向かって少しでいいので足を踏み出してみると、いろいろなことが見えてくると思います。

高校に行きたい人は中退する前に資料請求を

もし、今の高校を辞めても新しく違う高校に入りたいという場合には、中退する前に必ず資料請求などで新しい学校を調べてみることをおすすめします。学校を移る場合には、いろいろな手続きがあります。また、タイミングによって編入が有利になったり不利になったりすることもあります。

準備不足のままやめると、やめた後で各種の書類を取り寄せるために元の学校にまた行かなくてはならないということも起きます。あと1か月通っていれば1年分の単位が取れたのに、さっさとやめてしまったためにもう一度高校1年生からやり直し…というケースもあります。

やみくもに勢いで辞めるのではなく、中退するなら計画的に中退しましょう。そのためには、中退前にどのくらい情報をつかんでいるか、というのが大事になってきます。辞める前なら、今在籍している学校経由で話をしてもらえる可能性もあります。ぜひ、やめる前に資料をよく読み、必要な手続きや書類をリストアップするくらいのことをしてから中退しましょう。

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