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中卒の大人だけど高校に行きたい

中卒の社会人が一番困るのが、出世も頭打ち、給与も頭打ちになってしまうこと。同じ会社の同じ年であっても、高卒者とはお給料が違うということも起きます。今からでも遅くない?

中卒だけど高校に行きたい。行けるのか?

中卒の学歴があれば高校に行くことはできます。全日制高校(中学を卒業して普通に行く高校)、単位制高校、定時制高校、通信制高校など、すべての高校に年齢制限はありません。

中卒でも立派な社会人はたくさんいますが、20代後半~30代に差し掛かるともう一度学びなおしたい!と思われる方も多いようです。ではなぜ、20代後半~30代というタイミングは学びなおしの気持ちがわいてくるのでしょうか。

中卒での頭打ちが見えてくる時期

仕事を覚えるのにいっぱいだった10代、余裕ができてきた20代前半を過ぎて、だんだん社内の構造が見えてくるようになります。新卒社員が高卒で入ってきたとき、大卒で入ってきた時にはそれぞれ中卒者は3年、7年の就業年数がありますから、スタート時点では自分のほうが給与もあり、仕事もできるという状態だったはずです。

ですが、それから年数がたっているのに自分の給与は上がらない。高卒者、大卒者は給与もポストも上がっていく。その違いはどこから生まれるのでしょうか。

中卒ではなぜ難しいのか

能力的には中卒者、高卒者、大卒者それぞれわかっていること、できることが同じであるということは起きます。それは学歴に関係なく、社会に出てからの姿勢で決まるからです。一生懸命に仕事をした人はその分のスキルが身についています。勉強が苦手でも、社会に出てから努力した人は大卒者よりもむしろスキルが高いということがあると思います。

ところが企業は中卒よりも大卒のほうに高い給与とポストを与えます。これは、大卒・高卒と中卒では受けられる資格試験に幅があるため。管理職になるには資格試験の取得を条件にしている会社もありますので、その試験にたまたま中卒者の受験資格がないとすると、中卒者はずっと管理職になれない、という事態も起きてくるのです。

その差が見えにくかった若いころと比べて、家庭を持つことを考える20代後半からは差が顕著に見えてきます。実際のスキルは大卒者や高卒者と変わらなかったとしても、会社の評価は違うもの。それは、「期待値」によるところが大きいのです。大卒者だからここまでできるだろうという期待値は中卒者への期待値より上です。

それはスキルの実際量とは関係ありません。ですので、中卒者も高卒資格さえ取れば給与が上がったり、それまでの経験を生かして他業種への転職などが可能になってくるのです。

自分が家庭を持つようになり、経済力を持たなければならなくなってくると、高卒だったらこのくらいもらえるのに、大卒だったらこのくらいもらえるのに…という違いが目につくようになるものです。もしチャンスがあるのなら、そして職場にも理解があるのなら、高卒という学歴をこのチャンスに取ったほうが良いのではないでしょうか。

大人が高校へ通うことは恥ずかしい?

20年前よりも今のほうが高校へ進学する割合は大きくなりました。高卒の資格が取れる学校も増えました。もう社会人である人は働きながら取れることが前提ですが、高卒資格を目指して頑張っている人の数は少なくありません。

学びなおすということは、恥ずかしいどころか周囲にしてみると尊敬に値します。そのままでもちゃんと暮らしていけるのに、あえて今勉強をするというその態度はリスペクトに値します。仕事をしながら学校に通い、卒業するということは楽なことではありません。

楽ではないことに挑戦する姿勢は、会社からの表かも変えてくれるかもしれません。

高校は何歳まで行けるのか?

日本国内の高校は入学時に年齢制限はありません。ですが、全日制高校は15歳の新中卒しか入れないイメージがあります。それはどうしてでしょう。

全日制高校は15歳しか入れない?

そんなことはありません。年齢制限はないので、たとえ100歳でも入学することができます。

ですが実際は15歳の新中卒以外は大変入りにくい状態です。なぜかというと、カリキュラムに問題があります。特にカリキュラムの中でも体育は顕著なのですが、15歳の体力を想定して組んでありますので、大人がやるにはちょっと大変だったり、高齢者がやるには困難だったりします。

また、制服も年長者が入るにはマイナス要素かもしれません。制服こそ年長者の入学を想定していない要素ではないでしょうか。

中学を卒業していない場合は?

日本は中学までが義務教育のため、文科省によると中学を卒業していないということは想定されていないそうです。ですが、保護者が就学させる義務を猶予・あるいは免除された人・病気等の理由により一定数中学校を卒業していない人がいます。

そのような人は、中学校卒業程度認定試験を受験し合格した上で高校に入学することが可能です。

中学校卒業程度認定試験は毎年8月に出願、10月に試験が行われ、12月に結果発表が行われます。試験科目は、中学校の国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科です。

一度高校を卒業・中退した人は?

一度高校を卒業していても、中退していても、法令上、一度高等学校を卒業した者の再入学を禁止する規定はありません。中退者は、それまでの単位を生かして2年生以上からの編入学をすることもできますし、最初から学びなおしのために1年生から入学することもできます。

法令上の規制はありませんが、特例となることは間違いありませんので、この形式で高校に入りたい人は毎年春~秋にかけて行われている高校の合同説明会等に出席して個別相談をしてみるとよいと思います。

一度卒業してしまい、さらに卒業からの時間が空いていると、卒業した中学校に自分の内申(各教科の評価。高校を受験するときに必要です)がもう残されていない場合があります。内申については保管年数が決まっていて、一定以上の期間を過ぎてしまうと破棄されてしまうことがあるので、必要書類などは事前に入りたい学校に確認しておく必要があります。合同説明会はたくさんの高校が一堂に会しますので、一度にいろいろな情報を集めることができます。

全日制の高校の他にも、高卒資格が取れる学校の種類をご紹介します。

行ける高校の種類

定時制高校

別名夜間高校という高校で、公立と私立があります。17時半ころから授業が始まり夜21時までの授業を受ける、というリズムで4年間で高卒資格を取ることができます。

公立も私立も、最近では夜間だけではなく、昼夜間、昼間という区分ができています。昼間は10時ころから行う授業、昼夜間は13時ころから行う授業です。仕事をしながら通うとなると昼間、昼夜間は現実的ではありませんので夜間に通うということになります。土日は休みです。

・職場に求める理解はどんなものが必要?

定時制高校は授業の始まる時間に遅れたら遅刻です。遅刻が重なると欠課扱いとなり、度重なると単位の認定にも差し支えるからです。残業の多い職場だったら通いきれません。

その場合、フレックス制にしてもらって朝早い出社で残業を無くしてもらうのが一番です。残業のない職場で、いつも17時半には最寄りの学校に着けるなら、最適な方法と言えるでしょう。定時制には働きながら通っている人もいますので、同じ境遇の友人ができやすい傾向があります。

ですが、最近は働きながら通う人よりも、全日制の高校に通うことが何らかの事情でできなかった10代の学生が増えているというデータもあります。家に近い定時制高校よりも、職場に近い定時制高校を選ぶと遅刻等の失敗も減るでしょう。

通信制高校

公立と私立があります。授業料とサポート体制が違います。基本的に自学自習で、レポートを提出し、スクーリングという通学式の授業に年に何回か参加しなくてはなりません。スクーリングは社会人対象のコースだと夏などの休みの時期や土日にやってくれるところもあります。

レポートは一人で作成するのではなく、インターネット授業などを通して解説が行われるところがほとんどです。通学タイプもありますが、通学タイプは全日制と同じ時間帯で行われるので、社会人には向かないでしょう。

通信制高校はたくさんあり、高卒資格がとれるほかさまざまなコースがあり、専門学校を出たのと同じような資格がとれるものもあります。スキルアップのために高卒資格が取りたいと思っている人は、そのようなコース制の併設しているところを選ぶとよいと思います。ただし、実技等の必要なコース制のところは通学必須というところもありますので、詳細は通える範囲内の学校の資料を取り寄せて調べてみるとよくわかります。

中には、社会人コースを設けているところもあります。社会人コースは社会人しか入学できないので、同じような境遇で頑張る仲間が得られることでしょう。

・職場に求める理解はどんなものが必要?

スクーリングが行われる時期の休みがとれるようにという配慮を求めれば十分かと思います。スクーリングは年に3日行けばよいという学校もありますので、レポートの勉強は仕事のない土日にまとめて行うなど、時間が自由に使える分メリットがある方法です。

時間が自由に使える分、仕事を家に持ち帰らないなどの配慮は必要です。現場仕事などで、家に仕事を持ち帰る必要のない人には適した方法です。

高認予備校

高卒資格を得た後、さらに大学入学を目指している人にはこちらが近道です。スクーリング等の必要がないので、試験日以外に職場を休まなくてよいのが特徴です。また、半年に1回は試験がありますので、自分のペースで学習し、計画的に受験をすることが可能です。

注意したいのは、高認(高卒認定試験)とは「高卒」の資格にはならない、ということです。上級学校を受験しないと取得した意味がありません。高卒を最終学歴にしたい人はこの認定試験を受ける必要がありません。

この試験は昔「大検」と呼ばれていた試験が名前を変えたものです。大検も高卒資格ではなく、大学を受験できる資格にすぎませんでした。名前が変わってから「高卒試験なのではないか」という勘違いをよびやすい名前になってしまっています。間違えないようにご注意ください。

・職場に求める理解はどんなものが必要?

勉強時間の確保と試験日の休みの申請の他、高認資格を取るということはそのあと大学や短期大学などに進学するということになります。大学の通信課程に通うのか、普通課程に通うのかを含めて職場には話をしておかないといけないでしょう。

会社によっては、学部学科により、または取れる資格によって助成金が補助されるところなどもあるようです。

挫折しそうになってしまったら

とても学校に通えないという人には通信制高校か高認資格を取る、という選択肢になると思いますが、そうなると独学で勉強する時間帯が長くなってきます。

独学になると、分からなかったらそこでお手上げになってしまいます。モチベーションも保てなくなってしまって、結局途中でやめてしまうかもしれません。

それを防ぐために、通信制高校にはネットでつながる広場のようなものを設けているところがあります。同じような境遇で勉強している人とつながれれば、励ましあいながら勉強を続けることができるでしょう。

家族や友達、上司に公言しておくのも一つの方法です。家族には進捗度合いを都度説明したり、自分が勉強の話をしなくなったら「最近どう?」と聞いてもらったりするよう始める前に頼んでおくとよいでしょう。周囲の人を上手に取り込んで、サポートを受けながらすすめてみてください。

わからないところはスクーリングの時に先生に聞くこともできます。また、営業時間中なら電話での質問はいつでもOKという通信制高校がほとんどですから、分からなかったらすぐに先生に聞く、という方法もおすすめです。

通信制高校や高認資格は、何年以上いると資格がなくなったり退学しなければならなかったり、という在学年数の上限がありません。在学年数の上限がないと、計画的に勉強していかないと「まだあとでいいや」「来年でいいや」とずるずると伸びてしまいがちです。

社会人の時間は貴重です。学生にはない集中力が仕事で培われているのも社会人ならではだと思います。目標をしっかり定めて、何年以内で高卒資格を取るとはっきり決めて実現させてください。

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