高校受験に失敗した!浪人と通信制高校どちらを選ぶか?

高校受験に不合格になり、二次募集にも落ちてしまったら…一般的な選択肢は高校浪人をするか、受験がなく3月31日まで受け入れてくれる通信制高校を選ぶかの二択です。ですが実際問題として高校浪人というのはあまり聞かないと思いませんか?それはいったいなぜでしょう。

高校浪人が少ないわけは?

大学浪人はよく聞くのに、高校に不合格になった浪人はあまり聞きません。でも、高校浪人する人はいないわけではありません。

高校浪人を受け入れてくれる塾は近くにありますか?今は日本人の97%が中学からすぐに高校に入学します。中学を卒業してぶらぶらしている人はかなり珍しいので、近所の人の注目を集めてしまうかもしれません。

高校浪人を受け入れてくれる塾は、大学予備校と同じく遅めの朝に開校して昼過ぎに終了します。はたから見ると学校に行っているのと同じような時間帯に塾に通って勉強することになります。高校浪人を受け入れてくれる塾が近くにない場合は、夕方から夜間にかけての塾にひとつ下の子たちと一緒に通いながら勉強をすることになります。

日本の中学は先輩・後輩の関係が非常に厳しいところがあります。先輩だから敬語を使って挨拶をする、後輩には敬語を使わせて挨拶をさせるという上下関係の中で、一つ上の学年の人が一緒に机を並べて今日から同級生だといわれる…そんな事態に慣れられない人たちもいます。

今まで敬語を使っていた先輩が、いきなり同級生になったとして、ため口で話すことができますか?長い目で見たら、1年の年の差なんて全く問題にならないほど小さなものです。ですが、それを気にしてしまうのが中学生なのだと思います。

高校浪人の存在をあまり聞かないのは、この辺にも問題があるかと思います。下級生の中に一人はいるよりは、違う環境で勉強したい。そう考えて、違う地域の塾に通い、高校は同じ中学校の生徒が進学しないような越境入学を狙う。そんな子もいます。

一発逆転を狙う子は意外に多い

越境入学のほか、せっかく1年浪人したのだからともともとの志望校よりもランクが上の高校を選ぶ子も多いのです。あるいは、少し離れた私立の学校のように、「あそこに受かるためだったのなら浪人しても仕方ないかもね」といわれるような高校を目指す人もいます。

一浪したのなら、周りも納得させたいという思いが、その1年の頑張りを生むのだと思います。実際に、同じ中学校の生徒が通わない高校に行ったほうが、高校浪人だという過去もあまり知られなくて済むため、最初の段階で友達が作りやすいということもあるようです。

高校に楽しく通えるかどうかは、その高校のランクもそうですが同級生との相性にもあります。人間関係がうまくいけば学校は楽しく、うまくいかなければ学校はつまらない、という経験をしたことはないでしょうか。

人間関係を良好にしたいときに、先輩後輩の間柄ははっきり言って邪魔です。そんな間柄のない、まっさらな人間関係を始めるところならば、みんな最初の条件は同じです。

ただ、これらの苦労をしなくてはいけない高校浪人は、やはり敬遠したくなって当然だと思います。2次募集でも3次募集でもアタックして、当初の目的とは違う高校でも入学して3年間を過ごしたほうが良いのではないかと思います。また、2年目の一発逆転は成功しない可能性も多いです。

一発逆転は成功するとは限らない

たくさんの高校生を見てきましたが、一発逆転は成功しないことのほうが多いのではないかと思います。

予備校や独学で1年間同級生よりも余分に勉強をしていることは、いらない劣等感を生むことになります。高校浪人の数はとても少ないので、予備校へ行っても友達がいないかもしれません。できない、ではなく、いない、です。

勉強はわからないと苦痛なものになります。苦痛なものと直面している時の大敵は「孤独」だと思うのです。自分一人がこんな努力をしているのだということは「不公平だ」という思考につながることがあります。不公平感は勉強のモチベーションを低下させます。モチベーションを低下させると勉強はできなくなります。

結果として、1年目に受けた高校よりも低いランクの高校しか受からなかった場合、高校1年生にして挫折感と自己嫌悪に陥ることになってしまうでしょう。1年を費やしたのに、これだけの結果しか出せなかった自分…そんな評価になってしまったら、高校に通い続ける気力も失せてしまうかもしれません。一浪してまでせっかく受かった高校もやがて行かなくなってしまう…そんな事態になってしまうかもしれないのです。

そうなるくらいなら、たとえランクは落としても第2希望以下の高校に進学したほうが良いと考えます。もっと言えば、最初の受験をするときに「絶対引っかかる高校」をひとつ押さえておくべきです。高校はゴールではありません。行きたくなかった高校に行くのがいやだったら、その高校を最終学歴にしなければいいのです。

経済的な理由で大学をあきらめている人も、今は働きながら通える大学通信課程もあります。授業料を稼ぎながら通えますし、学費も一般課程とくらべて半額以下の安さです。通学をしなくていいので、定期代もかかりません。大学の一般課程では8年で単位が取れなければ中退となりますが、通信課程は12年間在学することができます。

これから入る高校で一発逆転を1年間かけて狙うよりも、ゆっくりとトータルで見たときにすごい逆転をかましていた、そのような人生設計のほうが無理がないのではと思います。

でも、2次募集がすでに1次の段階でいっぱいになってしまっていたら。あるいは、2次募集にも不合格になってしまったらどうすればよいでしょうか。そんなとき、最短3年間で高卒資格が取れる「通信制高校」というものがあります。

通信制高校は?

通信制高校は3月末日のぎりぎりまで出願を受け付けているところがあります。二次募集の合否が出てからでも入学できるところが魅力です。二次募集の合否が出てからも受け付けてくれるのはほぼ私立高校で、公立の通信制高校は3月上旬に締め切られてしまうところもありますので、必ずお近くの通信制高校の出願期間は確認してください。

ですが、通信制高校にも二の足を踏む人が多いのも事実です。通信制高校は「引きこもりの人が行くところ、学校に通えない事情のある人が行くところ」という先入観がいまだにあるところだからです。また通信制高校だと、高卒学歴を取ってすぐに就職したいと考える場合、あまりおすすめできません。

それははっきり言って就職に不利だからです。通信制高校は学校に週5日通えない子が行くところ、という意識が世間一般にあります。週に5日通えない、全日制高校に通えない、そんな人材は企業から言うとリスクになります。会社に通えないかもしれないからです。途中でやめてしまうのでは、という不安感も持たせてしまうからです。

通信制高校は、高校を卒業した後大学に進学したい、最終学歴は高校より上のところにしたいという人にはおすすめです。大学を出れば最終学歴は大卒になります。そして、今は通信制高校も大学進学への道がたくさん開けているからです。

もし高校卒業後すぐに就職したいというのであれば、通信制高校の中でも週5日通学コースをおすすめします。週5日通学コースに通いきれれば、「毎日通えます」というアピールになるからです。同時に、就職に有利な資格などを取ることも考えてみましょう。企業は自分で努力をする人が欲しいと思っています。全日制高校には事情があって通えなかったけれど、通信制高校で精いっぱい頑張ったというアピールをすることができれば、就職はぐっと近いものになります。

通信制高校に落ちてしまったら?

通信制高校の入学認定試験に落ちることはあまりありません。なぜなら、通信制高校の入学認定試験は落とすための試験ではないからです。倍率もありません。定員を大幅に上回ることはあまりないからです。

落ちる可能性があるとしたら、あなたが中学校の時に補導歴がたくさんあったり、いじめの首謀者として問題を起こしていたりする場合かと思います。こうした経歴がある生徒は他の生徒に危害を加える可能性があるので入学をお断りすることがあります。

それ以外の可能性としては、対応が難しい精神的な病気の場合です。これも同じく、病気の種類によっては他の生徒に危害を加える可能性があるので入学はお断りされることが多いです。

受験にトラウマがある場合でも、通信制高校の場合は作文と面接で合格が決まるところが大多数です。作文は志望動機などを聞かれます。面接ではどうして通信制高校に入ろうと思ったのか、ここでどんな3年間を送りたいのかなどが質問されるでしょう。

面接の質問は、新しくクラス編成をするために必要な材料を集めるために設定されています。嘘をつくとばれます。面接官は嘘を見抜けるからです。作文で聞かれたのと同じことを面接でも聞かれることがありますが、その際は作文で答えたことと面接で答えることが違ってはなりません。どちらも正直に答えておけば、嘘をつく必要もないでしょう。

通信制高校と普通の高校生活の違い

通信制高校と普通の高校生活の違いはまず生徒数に現れます。全日制高校などだと40人学級が普通ですが、通信制高校は少人数制のところがほとんどですので、クラスの人数が半分以下のところもあります。

また、コースも違います。通信制高校は大別すると3つに分かれています。

  • 週1日~毎日通学する通学コース
  • スクーリングしか登校しない通信制コース
  • 毎日通学して、専門的な知識を学ぶ専門コース

※学校によって各コースの名称は違いますので、資料でご確認ください

週1日~毎日通学する通学コースはカリキュラム自体は普通の高校と同じです。が、登校時間が遅かったり終了時間が早かったりします。

スクーリングしか登校しない通信制コースは、自由になる時間の大変多いコースです。普段は家でネット授業や録画授業などを見てレポートを作成して提出します。年に何度か行われるスクーリング(実際に会場に行って受ける対面式授業)に参加する必要があります。単位認定試験はスクーリング会場に集まって行うことが多いです。スクーリングの日数は最短3日(1年間)というところもあります。

毎日通学して、専門的な知識を学ぶ専門コースは、専門学校等と提携して開講するコースです。中卒で入れる専門学校もありますが、専門学校というところは卒業しても高卒、あるいは大卒の資格はもらえません。中卒、のちに専門学校卒という履歴書の肩書になります。

専門学校の授業で専門的なことを学びながら高卒資格が取れるので、なりたい職業がすでにある人、そのために頑張りたい人には向いています。専門学校で学ぶような特殊技能は実際に実習をして身に着けないといけません。不登校の人には向いていません。

通信制高校全体として、人数が少ないので部活も規模が小さいです。やりたいスポーツがある場合には、部活よりも民間のクラブチームなどへ入ったほうがみっちり活動できるでしょう。通信制高校でも部活に入れるのは通学コースの生徒だけだったりする場合もあるので、それぞれの人数はかなり少ないです。

高校に不合格でも、未来が終わったわけじゃない

たとえ第一志望の高校に不合格になったからといって、人生が終わるわけではありません。高校は人生の中でたった3年間しか在籍しない場所です。高校が不本意なら、高校を最終学歴にしなければよいのです。

本意ではない高校に進学したとしても、そこでかけがえのない友人に出会えるかもしれません。空いた自分の時間を有意義に使うことができれば、第一志望に行ったよりも費用対効果の高い3年間を送れるかもしれないのです。

15年間しか生きていない人生の中で、高校不合格というのが初めての挫折になる人も多いでしょう。でも、人生はこれからのほうがずっと長いのです。

おすすめは、とりあえず高校生になること。ここで1年を消費するのはもったいないことです。どうせ1年浪人するのなら、大学浪人になりましょう。大学浪人はたくさんいるので、同じ目的をもって1年間努力できる仲間にたくさん会えることでしょう。

特に女子の場合は、高校受験の段階で浪人は絶対に勧められません。1年の差が生涯年収に大きくかかわるといわれています。男女平等とは言っても、まだまだ女子は事務職、男子は外回りというように職種に区別をかけている会社はたくさんあります。

ある大手企業(ゼネコン)の例ですが、このご時世においても「女子社員は社内でいい人を見つけてください」といわれる会社があるそうです。同じ会社で働いたことがある奥さんなら、旦那さんの苦労もわかるでしょう。全く外部の人と結婚するよりも仕事に理解のある奥さんが得られるから、だそうです。

時代錯誤に見えますが、こういった会社もあるのは事実。晩婚化は進んでいますが、まだまだ女子は年を取っているよりも若いほうが市場価値がある社会になっていることは否定できません。高校は最終ゴールではない、と思って気持ちを切り替え、新しい環境で新しい自分を探してみてください。

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