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通信制高校に入学試験はある?受験勉強は必要?

通信制高校は入りやすい高校ですが、それでも何もしないで入れるわけではありません。

どんな入学試験で入れるのか、受験勉強は必要なのかまとめてみました。

通信制高校の入学試験

通信制高校の入学試験は大きく分けると

  1. 面接のみのところ
  2. 面接と作文のところ
  3. 学科試験が行われるもの

の3種類です。

通信制高校には公立と私立があります。

公立も地方によって違いますが、東京都だと公立の通信制高校の入試は国語・数学・英語の3教科で行われています。

3校ある都立の通信制高校のうち2校は1教科60分のテストですが、1校は1教科70分のテストで問題の難易度も全日制の普通の高校を受けるのとあまり変わりありません。

ちなみに、公立の通信制高校で学科試験を課しているのは全体の7%強にすぎないので、これらの例は特例だといえます。

公立の通信制高校の入学試験で一番多いものは 書類審査、面接が約27%、 書類審査、面接、作文が約24%です。

私立の通信制高校だと、学科試験を行う学校の割合はより大きくなります。 学科試験を必要とする私立通信制高校は全体の約23%です。

学科試験といっても難しいものはほとんどありません。 基礎的な学力はあるかということを問うものばかりです。

私立に学科試験が多いのは、卒業後の大学進学率や就職率がそのまま学校の評判となるところが多いためです。

ですが、この試験の結果通信制高校に不合格になるということはほぼありません。

私立の通信制高校の定員は「若干名」となっているところが多く、しかも先着順で決まるところもあるからです。

私立の通信制高校の入学試験で一番多いものは、 書類審査、面接が約31%、 次いで学科試験が約23%になります。

全国的に展開している通信制高校を中心に、どんな試験が行われているのか調べてみました。

通信制高校の入試について

中央高等学院

面接のみ

全国に6校舎がある通信制高校で、すべて駅から徒歩5分圏内の通いやすい立地という特徴があります。

出願は随時可能です。

第一学院高等学校

面接と作文

スポーツコースは学科と実技テストが加わります。

個別指導塾のサポートがある高校です。 高卒認定試験合格を目指すコース、芸能コース、スポーツコース、美容コース、ペットコースなどの専門コースがあります。

通信コースは年数回の出席しか必要ありません。

NHK学園高等学校

面接、書類選考

PC・テレビ・ラジオの「NHK高校講座」を利用して勉強を行う日本初の広域通信制高等学校です。

設立は昭和38年です。 週3日学校に通って学ぶ通学コースや自宅学習コース、海外にいても日本のカリキュラムで高卒資格がとれるコースなどがあります。

今までに送り出した卒業生の数は約7万人です。

KTCおおぞら高等学院(旧:KTC中央高等学院)

面接と作文

高卒資格を取ることだけが目的ではなく、どんな大人になりたいかを選択していく「みらい学科」(子ども・福祉・プログラミング・ビジネスマナー・マンガイラスト・ネイルの6コースがあります)

勉強を中心としてやっていく「アドバンス学科」

これからやりたいことを決めていくための「スタンダード学科」があります。

トライ式高等学院

書類選考、面接(保護者同伴)、作文

「家庭教師のトライ」が母体となっている学校です。

家庭教師が自宅まで赴いて1対1の授業が行えます。 通学型、キャリア教育のためのコース、中等部もあります。

通信制高校の試験はどんな内容か?

実際に通信制高校の入試を担当した経験を踏まえてお伝えします。

大前提として、通信制高校の入試は「落とすための入試」ではありません。

あとで述べますが、落ちる人はほんの一部、ごくわずか、それも理由はほぼ決まっています。 受からせるための試験の内容は、こんな感じです。

作文は書けていれば良し

白紙は避けたいです。が、それで落ちるわけではありません。

この作文で何を見ているかというと、「与えられた課題に対してちゃんと答える気があるかどうか」です。

通信制高校はレポートを提出して単位を取っていく形の学習方法なので、せっかく入学したあとも課題を出せない、いつも白紙、では困ってしまいます。

白紙にも2種類あります。

一生懸命書こうと努力した書いたり消したりした跡が見える白紙と、まるっきりやる気がない、紙の端っこさえ折れていない、手が切れそうな配ったばかりのような用紙が返ってくることもあります。

印象が良いのはもちろん「書いたり消したり」のほうなので、書けなかったけれど挑戦した、という姿勢を見せておきましょう。

白紙でなければ大丈夫なので、書けていれば良しだと思っておきましょう。

白紙の生徒に関しても、落とすことは少ないです。 白紙の場合は、学校に入学した後どのようなサポート体制を取るかの材料になることでしょう。

また、家で作文を書いて提出する入試もあります。 明らかに親に手伝ってもらった跡がある作文を提出する子もいます。

ですが、それで落とすことはありません。 「ここのおうちの親は子供の学習に対して協力的である」という判断材料になるだけです。

日本語の間違い、支離滅裂な文章でも、病的なものでない以外は落としませんでした。 間違いやミスが減点材料になることはありません。

学科試験は取れなくてもよし

学科試験の問題は、その学校の教員が作ります。

日本全国、あるいは県内一斉などの共通問題入試とは全く別のものです。 その生徒が学校へ入ってきた時のサポート方法を考える材料にします。

また、その生徒の特性や得意分野、ここまではできているけれどここからつまづいたなどの判断をするときに使うので、ここでも全く白紙でなければ問題にはなりません。

「努力した」という痕跡を残しておきましょう。

なお、内容としては小学生レベルの問題と、大学進学を視野に入れているところでは、中1から中3の内容をところどころにいれる、という形が一般的だと思います。

生徒がどこでつまづいたのか、入ってきた時にどの程度の授業についていけそうなのかを判断します。

最重要視するのは面接

最も力を入れて臨むのは面接です。

本人がきちんと話ができるのか、保護者は学校に対して協力的な姿勢があるかどうかを中心に見ますので、内容は普通のおしゃべりです。

一番最初の問いかけとして、こんな問いかけが用意されていました。 「今日はどうやってここまで来たの?」 この質問にこたえる様子を見て、その後の展開を決めていきます。

ただ、これだけは聞いておかなくてはならないという項目があり、「なぜこの学校で高校生活を送ろうと思ったの?」でした。

通信制高校については、夏休みに生徒の卒業中学校を回って元担任の先生との情報交換や来年度に入りそうな生徒の情報交換をすることがあります

(私立に多いです。なお、全日制の高校へ推薦入学で進学する場合でも公立中学校と私立高校の間にはこのような情報のパイプがあることがあります。一般的に公立中学から公立高校への場合は情報交換はありません)

先生とのパイプによって、「こういう生徒が受けに行きます」という情報をいただいている場合には面接は形だけで良いのですが、学校からのそうした働きかけがなく受けに来た生徒にはまったく情報がない状態です。

どのような理由で通信制高校に通いたいと思っているのか、そのサポートはこの学校でやり切れるのかなど含めてヒアリングしなければなりません。

なので、どう答えてもよほどのことがない限りは落ちることはありません。 よほどのこと、については下のほうで書きます。

保護者の方に聞くことが決まっていた質問は「お子さんがこの学校に通うことについて、どうお考えですか?」でした。

高校生とはいっても、通信制高校の場合は親の協力が不可欠になります。

何か起きたときに、学校と二人三脚で生徒さんに向き合ってくれるのかどうか、学校に対して批判的な態度や考え方はないかなどをチェックします。

学校に対して批判的だからといって不合格にすることはありませんが、明らかに親子関係がおかしいなど判断した時は中学校の先生に連絡を取って事情を聞くことがあります。

よほどのことって何?

生徒の場合

生徒自身に問題がある場合は、 法律に反することが常習化していて、犯罪に結びつきそうな匂いがする場合です。

たとえば、面接会場来るときにナイフをポケットに入れてきてしまう生徒。

そして、それをちらつかせて周りの生徒を怯えさせる生徒。このような生徒さんは入学をお断りしていました。

通信制高校には、中学の時にいじめにあって心の傷を負い、それをいやすために通信制高校への入学を希望される生徒がいます。

クラスの中でも立場が弱く、脅されることに対して非常にトラウマを刺激されてしまう生徒です。 学校はこの立場の生徒を守らなければなりません。

学校は安心して通える場でなければならないからです。

生徒に安心を感じてもらえるために、この子がいると怖すぎる、学校に来られない…という展開が予想される場合にはお断りします。

また、公立の場合はよくわかりませんが、私立の場合は学校イメージの低下にも敏感です。

もともと非行に走っていたけれど、この学校に通うことによって良くなったという事例は学校にとってプラスに働きますので大歓迎です。

ところが、何か生徒が犯罪を起こした場合にはまったく逆のことが起こります。 学校のイメージを下げる展開が予想される場合にも、入学はお断りすることが多いように感じます。

保護者の場合

明らかに虐待が疑われる場合、必要なのはまず学校ではなくてその子自身の身の安全です。

出身の中学校の先生に連絡し、必要があれば警察や児童相談所に連絡してもらいます。

また、保護者の方に明らかな精神性疾患が疑われる場合にも中学校の先生の判断を仰ぐことがあります。

入学試験は、誰でも受からせる試験になってしまうと、このような理由で預かった生徒の安全が脅かされてしまう危険性もあります。

そのためにどの高校でも行われています。 一般的に、通学させるタイプの通信制高校は生徒の人柄を重視することが多いようです。

お近くの通信制高校を探す場合は、そういった配慮をしてもらえるかどうかも電話で教えてもらえます。

入学試験の合格基準も簡単に教えてくれますので、ぜひ問い合わせてみてください。

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