
健康ブームの昨今。
健康や美容を意識して、よりこだわりのある水を飲みたいと考える方が増えています。
水を選択する際の「軟水」「硬水」という種類ですが、いったいどんな違いがあるのでしょうか?
ここでは軟水・硬水の違いや、軟水・硬水別の特徴を生かした飲み分けや使い方のポイントをご紹介!毎日のお水について真剣に考えていきたい方は必読です。
記事の目次
4つのポイントで理解する「軟水と硬水の違い」
お水の味や舌触りを決める要素となるのが、お水の「硬度」です。ここでは硬度の違いによって何が変わるのか、4つのポイントに沿って解説していきますね。
水に溶けているミネラル成分の濃度指標=【硬度】
そもそも硬度とは、水1ℓに溶けているカルシウム・マグネシウムの含有量を示した数値です。水を購入する際にラベルを見ると、硬度情報としてこんな表記がされています。

出典:https://tokusengai.com/_ct/17298171
硬度の度合いで軟水・中硬水・硬水に分類される
WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインに基づくと、硬水と軟水の基準値は次のように規定されます。WHO(世界保健機関)飲料水水質ガイドライン | |
---|---|
軟水 | 0~60mg/L未満 |
中程度の軟水(中硬水) | 60以上~120mg/L未満 |
硬水 | 120以上~180mg/L未満 |
非常な硬水 | 180mg/L以上 |
ちなみに、軟水・硬水の分類基準は、国や機関によってもことなり、日本では硬度100以下の水を軟水、それ以上を硬水と分類しています。
地域によって軟水・硬水が変わる
日本の水道水の硬度は、地域ごとの水源やろ過方法によって変わります。 硬度に幅はあるものの、ほとんどが50~100㎎/Lの範囲内の軟水です。
世界の地域に目を向けてみると、ドイツを含むヨーロッパでは硬度の高い硬水がほとんどで、イタリアでは「中硬水」。
イギリスでは大部分が硬水・中硬水。 日本でも有名なフランス産の天然水エビアンは304mg/Lの超硬水となっています。
鉱水は農林水産省が定めたミネラルウォーターの原水区分の1つです。
ミネラル分を含んだ地下水=鉱水と区分されています。
自然に湧き出た水であれば「鉱泉水」。水温が25度以上なら「温泉水」と呼ばれます。
鉱水=硬水ではないので注意しましょう。
硬度が味を決める
水に含まれるミネラル・カルシウムのバランスによって舌触りと味が変わります。
一般的に硬水はほのかな渋みが感じられ、キリっとしたのど越しが特徴です。
軟水は滑らかで優しいくちあたりで、ほのかな甘さが感じられる程度で、味の癖があまりありません。
軟水と硬水の特徴
軟水・硬水の基礎的な知識はもうばっちりですよね!
ここでは軟水・硬水のメリット・デメリットについて知ることで、硬水と軟水の特徴をしっかり把握。
軟水・硬水のどちらにあなたがより惹かれるのか、よりあなたのライフスタイル最適なのか確認してみてください。
軟水のメリット・デメリット

【メリット】
- 食材の成分が溶け出やすく、お茶・コーヒー・紅茶・ウイスキーに最適。
- 素材の成分そのものの味を引き出し、大切にする日本料理にも向く。
- 赤ちゃんの腎臓に負担とならず、赤ちゃんのミルク作りに向く。
- 軟水はほのかに甘味があり、まろやかな口当たりで飲みやすい。
- 洗剤・石鹸の泡立ちに悪影響しないため、洗濯など洗い物に向く。
- 髪・肌にやさしい。
【デメリット】
- 不足しがちなミネラルを積極的に摂取できない。
- 純水・ピュアウォーターと呼ばれる極度の軟水を選択すると、味の決め手となるカルシウム・マグネシウムがあまり含まれないため味気なく感じる方も。
硬水のメリット・デメリット

【メリット】
- 豊富なミネラルで便秘解消のサポートをしてくれる。
- お肉の臭みを取り、洋風の煮込み料理・洋食をさらに美味しくする。
- 豊富なミネラルで血液をサラサラに。動脈硬化の予防。
- ミネラルが豊富でダイエット・健康サポートに。
- エスプレッソコーヒーの場合、ミネラルが苦みをやわらげ、味がまろやかになる。
- 水分が食材の芯まで浸透しにくく、パスタがアルデンテに!美味しくゆであがる。
【デメリット】
- 泡立ちが悪いため、洗濯や食器洗いでより多くの洗剤や石鹸が必要。
- 髪を洗うと髪がごわつきやすい、肌が弱い方にはミネラルが刺激になることも。
- 成分バランスの変化からお腹が緩くなる方も。
- 食材に水分がしみこみにくく、炊飯や日本料理との相性はイマイチ。
軟水・硬水にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが良い・悪いと言い切るのは難しいところです。
では、軟水・硬水を選ぶときはどんな基準で選んだらよいのでしょうか?
次項目では、料理・健康・味など、お水の利用シーンごとに、軟水・硬水おすすめな使い方をまとめてみました。
どっちがおすすめ?水の硬度による使い分け

【料理に使うなら】
お料理に使うのであれば、郷土に合わせた硬水・軟水の選び方がおすすめです。
たとえば西洋料理はパスタやお肉を使った煮込み料理など、硬水で美味しく仕上がる料理が多いです。
炊飯や日本料理など、素材の美味しさを引き出す料理には、素材に水分が浸透しやすく旨味が染み出やすい軟水が向きます。
軟水なら硬水に比べて味の癖が強くないので、料理の風味を損ねることもありません。
【飲みものなら】
ウイスキーの割水や紅茶・コーヒーには成分と美味しさが溶け出やすい軟水が使いやすいです。
【健康サポートなら】
健康目的であれば、不足しがちなミネラルを含む硬水の方が体のコンディション維持に役立ちおすすめですよ。
便秘や肌荒れに悩まされている方はミネラルの多い硬水をトライしてみてください。
【味を重視するなら】
親しみのある味わい・のど越しの軟水が日本人には向くと言われています。
体質的な面でも、親しんできた軟水の方が日本人には成分バランスが合いやすく、長く飲みやすいでしょう。
硬水・軟水、買うならどこがおすすめ?
ここまで軟水・硬水について比較検討してきましたが、いかがでしたでしょうか?軟水と硬水はミネラル含有量の違いによって分けられています。ミネラルを多く取りたいなら硬水、日本人の舌にあったまろやかな水がいいなら軟水を選ぶのがおすすめです。
最後に、水をお得に飲むならどんな選択肢があるのか、見ていきましょう。
硬水を買うなら
日本で販売されている水は、ほとんどが軟水。硬水を飲みたいなら、ネット通販や輸入食品を取り揃えているスーパーでの購入がお手軽です。大容量ボトルをまとめて買うことで、お得に利用することができますよ。
軟水なら選択肢がたくさん!
実は、日本の水道水はほどんどが軟水。水道水に抵抗がないのであれば、そのまま飲料水として飲むのも良いでしょう。ただし、水道水の安全性について不安を感じている人は、ペットボトルの購入やウォーターサーバーの導入がおすすめです。
「ウォーターサーバーは高そう…」というイメージを持っているかもしれませんが、安いものだと500mlあたり50円程度で利用できますよ。
また、ゴミがでる煩わしさもなく、何より美味しい水やお湯がすぐ使える生活は思っているよりも心を豊かにしてくれます。
お得に賢く軟水が飲みたいという方はぜひウォーターサーバーを検討してみてくださいね。ウォーターサーバーを利用したらどんな生活が待っているのか、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
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