お湯や冷水が簡単に注げるウォーターサーバー。
- その場でお水を温めたり、冷やしたりしているの?
- 内部の構造や仕組みってどうなっているの?
と疑問に思うことはありませんか?
ここではウォーターサーバーの構造上の仕組みの基礎をはじめ、宅配システムの仕組みについてもご紹介していきます!
ウォーターサーバーの仕組みを理解することで、安全でご家庭に最適なウォーターサーバーを選ぶヒントになるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
ウォーターサーバーの基本構造
お湯・冷水が瞬時に使えることから、「使うたびに、お湯や冷水を作っているのでは」と思われがちですが実は違います。
お湯・冷水のそれぞれに設置されたタンク内部でお湯・冷水を作り、貯蔵し、それぞれのタンクから給水される仕組みになっているんです。
お湯・冷水の設定温度は、メーカーによって違います。
お湯であれば75~90度。冷水であれば3〜12度の範囲で温度を保つように設定されているのが一般的です。
では、タンク内ではお湯・冷水をどんな仕組みで作り、温度をキープしているのでしょうか? ウォーターサーバーの内部構造を見ていくことにしましょう!
お湯・冷水がでる仕組みとは?
お湯・冷水それぞれ、タンク内で温度を調整・保存する仕組みが違います。
温度タンク内部の仕組み
お湯を作る仕組みの基礎は、電気ポットやケトルと同じです。
ウォーターサーバーの温水タンク内に設置された金属の棒に電気を通して、サーバー内の水を加熱・温度を保つ仕組みになっています。
お湯を作るための仕組みは、どのウォーターサーバーにも共通します。
冷水タンク内部の仕組み
冷水を作る仕組みは、「電子式」・「コンプレッサー式」の2種類です。 メーカーによって、どちらの仕組みを搭載するのか違います。
それぞれの特徴から、電子式・コンプレッサー式のどちらの仕組みがあなたのライフスタイルや用途に適しているのか検討してみてください。
【電子式 内部の仕組み】
冷水タンク内にペルチェ素子という半導体素子を設置しています。
図のようにペルチェ素子に直流電流を流すと熱量が片方に偏って、一方で発熱、片方で冷却が発生。
この効果=ペルチェ効果を、ウォーターサーバーの冷水作りに応用しています。

引用:https://www.z-max.jp/peltier/about/
ペルチェ素子は医療用冷蔵庫やワインセラー、パソコンの冷却装置などにも使用される冷却の仕組みです。
- 冷却完了までの時間が長く、タンク内に冷水ができるまで3時間かかる
- 消費電力を抑えられる
【コンプレッサー式 内部の仕組み】
圧縮機を使って冷媒ガスを圧縮・循環させ、気化熱を利用してタンク内に冷水を作る仕組みです。
冷媒ガスの通り道になる金属管が水のタンクの外側に巻き付けられていて、タンクに冷媒ガスを循環させて水を冷却しています。
原理としては、冷蔵庫やエアコンと同じです。 冷蔵庫の冷却の仕組みではありますが、より詳細に仕組みを知りたい方はこちらの動画が参考になります。
- 大容量タンクでも短時間で冷水ができる
- 消費電力が多くなりがち
- 圧縮機を備える必要があり、ウォーターサーバーが重たくなりがち
美味しい水が維持できる仕組み
タンク内に貯蔵されたお水がいつまで水質の安全を保てるのか、サーバー内の衛生面は見えないだけに気になるところですよね。
お水の安全面に配慮すべく、様々なクリーン機能を搭載したウォーターサーバーが登場しています。
ウォーターサーバーの衛生上の仕組みと種類を比較してみましょう!
ボトルに入り込む空気をクリーンにする
ウォーターサーバーの注水時にボコボコとボトル内に空気が入ってしまいます。
いくらボトルやタンク内の安全に気を付けていても、外気を通して雑菌やほこりが入りこめば意味がありませんよね。
そこで、ほとんどのウォーターサーバーでは外気に含まれる雑菌やホコリなどの侵入を防ぐ抗菌エアフィルターを搭載し、お水の安全を保つ仕組みを採用しています。
熱水循環による殺菌
食中毒などを引き起こす有害な菌は、75度以上の温度で1分以上加熱すると死滅します。
ウォーターサーバー内の雑菌繁殖を防ぐために、70度以上のお湯を温水・冷水タンクに循環させる衛生システムを搭載したウォーターサーバーもあります。
・プレミアムウォーター/cado×PREMIUM WATER ウォーターサーバー
・コスモウォーター
・フレシャス FRECIOUS dewo
紫外線(UV)除菌ランプ
冷水タンク内に「紫外線(UV)除菌ランプ」を搭載。 除菌作用のあるUVを照射することで、短時間でお水の除菌を行える仕組みになっています。
・アクアクララ/アクアアドバンス
・フレシャス dewo mini +SIPHON
無料のウォーターサーバーメンテナンスも比較しよう!
上記でご紹介したような熱水をタンク内に循環させて熱殺菌したり、UVでタンク内の水を殺菌したりという衛生機能だけに頼るのは危険です。
蛇口周辺や、ボトルと本体の接合部分にたまりやすいホコリやごみから、ボトル内のお水が汚れることもあるんです。
ウォーターサーバーに搭載された衛生機能を無駄にしないためにも、日頃からお手入れが簡単なウォーターサーバーなのかどうか、確認しましょう。
ウォーターサーバーのメーカーによっては、無料(または有料)で1年・2年に1回のペースでウォーターサーバーを回収してサーバー内部のメンテナンスをするメーカーもあります。
無料メンテナンスのサービスがあるのかにも着目すると良いですね。
・アルピナウォーター
・うるのん
ウォーターサーバーの宅配方式の仕組み
ウォーターサーバーのほとんどは、ウォーターサーバーをレンタル※して、水ボトルを宅配してもらう配送の仕組みです。
ネットや電話で注文するだけで、ご家庭に水ボトルを配達してくれるので、通販感覚で簡単にボトル注文ができます。
とはいっても、配送システムが面倒だったり注文ノルマがあったり、ボトルの置き場に困ったりなんて口コミもチラホラ…。
マイナスな口コミを見て、ウォーターサーバー導入に不安のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなウォーターサーバー導入前に気になる不安を払拭するためにも、宅配、注文ノルマなどの仕組みについてご紹介します!
※サーバーレンタル価格 月々0円~1,200円前後
ウォーターサーバーのボトル配送は定期配達
ウォーターサーバーメーカーによって、大手配送会社による配送、自社の配送員による配送と異なります。
基本的には2週間、3週間、1か月に1回ペースといったように、お水の消費量に応じて配送ペースをご自身で設定してご家庭に届けてもらう定期配送です。
もちろん、お水の消費量が多く定期配送では間に合わないときには、電話やアプリ・公式ページのマイページからボトルの追加注文も可能です。
毎月の【ボトル注文ノルマ】の仕組み
ウォーターサーバーメーカーによって注文ノルマの仕組みが違います。
注文ノルマとは、1か月あたりに必須のお水の注文量です。
定められたの注文ノルマをクリアできない場合、事務手数料1,000円程度~が発生します。
注文ノルマの規定量はメーカーによって違います。
毎月2本のボトル(1ボトル12ℓ×2本)を注文ノルマとするメーカーもあれば、1カ月〜数カ月の間注文をスキップできるメーカー、注文ノルマの一切ないメーカーもあります。
お水を注文しなかったり、ウォーターサーバーを使わない月があっても、使用料金が無料になることはありません。
ウォーターサーバー本体は月々のレンタルなので、毎月一定のレンタル料金が発生します。
お水をたくさん消費しない方、消費量にムラがありそうな方の場合は、注文ノルマの緩いメーカーを検討すると定期配達によるストレスを感じません。
送料について
アルピナウォーターのようにトーカイ配送エリア(自社配送エリア)内であれば配送料無料のメーカーもあれば、お水の種類や配送地域によって宅配料金※が変わるメーカーもあります。
※メーカーによって変わるものの有料の際の配達料金は0円~1,500円程度。
配送ボトルは再利用・使い捨てタイプの2種類
ボトルの種類は次の2種類です。
- 再利用するリターナブルボトル
- 使い切りで潰してリサイクルできるワンウェイボトル
リターナブルボトルの仕組み
お水の入ったボトルを配送するのと同時に、各家庭で使用済みの空ボトルを回収します。 回収後に洗浄・殺菌をして再利用するため、ボトルの値段が格安傾向です。
・アクアクララ
・クリクラ
・ダイオーズ(ダスキン)
・サニクリーン など
ワンウェイボトルの仕組み
ワンウェイボトルの場合、空気が中に入ってこない構造になっているため、水を使用するごとにボトルが潰れていきます。 使用済みボトルは配達の際に回収されません。
市区町村のルールに従ってリサイクルに回すだけなので、空ボトルの保管が不要です。 空気が入らないため衛生的に使用できること、ボトル保管が不要な点で人気です。
ただし、ボトルを再利用しないので、リターナブルボトルの採用メーカーと比較するとボトの値段が高めです。
・プレミアムウォーター(旧クリティア)
・フレシャス
・コスモウォーター
・Jwater など
ウォーターサーバー=値段が高いと言ったイメージありますが、安いメーカーだと、500mlあたり40円台で購入できる時代です。
定期配送システムで購入の時間や手間なしに、格安で安全なお水が楽しめるのは、ウォーターサーバーの大きなメリットだと言えるでしょう。
ウォーターサーバーの使い道やメリットは?
ここまで、ウォーターサーバーの仕組みについてご紹介しました。
仕組みについての疑問や不安を解消できたところで気になるのは
「ウォーターサーバー生活を導入後にどんなメリットがあるのか」ではないでしょうか?
ウォーターサーバーのメリットは、安全で美味しいお湯や冷水が簡単に使えるだけではありません…! たくさんの効果や使い道があるのです。
赤ちゃんのミルク作りに適している
ウォーターサーバーのお水のほとんどが、ミネラル含有量が少ない、硬度の低い軟水です。
各粉ミルクメーカーが赤ちゃんのミルク作りに硬水ではなく軟水を推奨していますから、ウォーターサーバーの水質は赤ちゃんのミルクづくりに適しています。
さらに、お湯の温度もウォーターサーバーは優秀!
WHOが策定した安全な調乳のためのガイドラインでは、赤ちゃんのミルク作りのお湯の温度について70度以上と明記しています。
ウォーターサーバーのお湯温度は75度以上なので、安全な赤ちゃんのミルクづくりに最適なんです。
WHOでの定義では、硬度60mg/L 未満。
日本での定義では硬度100mg/L 未満のお水が軟水に分類されています。
健康維持・ダイエットに最適
最近では、健康維持に高い期待を寄せられるとして、ミネラル成分の1種であるバナジウム入りの天然水を供給するウォーターサーバーメーカーが口コミで話題に!
バナジウム入りの天然水は、デトックス効果があり大人の健康維持・ダイエットには向くと人気になっているんです。
ただし、赤ちゃんに飲ませてしまうと、消化器官が未発達なので下痢などの思わぬ症状を引き起こす可能性があります。
ウォーターサーバーの冷水をそのまま飲んでしまうと、体を冷やしダイエットに逆効果になることも。
冷水にお湯を注いで温度調整をするか、常温水も作れるような温度設定ができるウォーターサーバーを検討するのも手です。
お茶・スープ・料理にも最適なウォーターサーバー
日本のウォーターサーバーのお水のほとんどは、煮沸不要の安全な軟水です。
軟水は成分や味をじっくりと引き出すため、
お茶・コーヒー・素材の味を引き立たせる日本料理・炊飯などのお水としてもおすすめ!
ウォーターサーバーの中には再加熱機能や常温機能がついていて、温度を自在に調整できるものもあります。
まとめ
ウォーターサーバーのお湯や冷水が出てくる仕組みや、安全なお水を供給できる内部構造のメカニズム、宅配配送の仕組みについてご紹介しました。
ウォーターバーに関する仕組みの理解が深まったことで、ご家庭やご自身に最適なウォーターサーバーの条件や比較したいポイントが見えてきたのではないでしょうか?
- 電気代を節約したい→電子式の冷水タンク搭載のもの
- 安全性を重視したい→衛生機能の重視、使い捨てボトルの選択
- 宅配配送でストレスを感じたくない→注文ノルマのないメーカー など
本記事の内容が、ウォーターサーバーとの生活をより豊かにしてもらえるきっかけやヒントになったならば幸いです!
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