
このページでは、離乳食の水に関する以下のお悩みを解決します。
「離乳食にはどんな水がいい?」
「水分補給はいつからする?」
「おかゆや野菜ペーストの簡単な作り方は?」
デリケートな赤ちゃんだからこそ、口に含むものは安全なものを選びたいですよね。
健康にすくすく赤ちゃんが育つためには、一体どんなことに注意すればいいのでしょうか。
早速見ていきましょう!
記事の目次
赤ちゃんママに聞いてみた:離乳食の水は何を使ってる?
先輩ママは離乳食の水はどうしてたのでしょうか?実態を調査しました。「水道水を利用していました」-4歳女の子、2歳の男の子ママ
都内在住ですが、離乳食に使っていたのは水道水です。水を買うのはコスト面も気になるし、東京の水道水はおいしいので。問題なくすくすく育っています。
「ウォーターサーバーを利用していた」-1歳の男の子ママ
飲料水がおいしい地域で育ったのですが、上京したときの水のまずさが衝撃で、それ以来ずっと水は買っています。その延長で赤ちゃんの離乳食づくりにはウォーターサーバーを利用するようになりました。
「赤ちゃん用の水が便利です」-5歳の女の子ママ
市販の赤ちゃん用の水を利用していました。ペッドボトルに入ってるやつです。なんとなく水道水は危険というイメージがあったのと、大人用のミネラルウォーターは硬度を気にしなきゃいけないらしく、いちいちチェックするのも面倒だったので、赤ちゃん用の水なら安心だと思って買っていました。
水道水を使っているという声や、市販のペッドボトルやウォーターサーバーを使っているという声がありました。
水道水は危険というイメージを持っている方は多いようですが、実際はどうなのでしょうか?
次項目より見ていきましょう。
赤ちゃんに水道水は危険?どんな水がおすすめか
基本的には水道水を飲ませても問題ない
日本で水道水を供給するには、厚生労働省が定める水道法の規定に基づいた51項目の水質基準項目と基準値に適合することが必要です。日本の水道水の基準は、WHO(世界保険期間)が定める飲料水水質ガイドラインと同等、もしくはより高い水準をクリアしており、世界的に見ても安全性が高い水と言えます。
そのため、生後半年前後の離乳食期の赤ちゃんなら、水道水をそのまま飲ませても問題はありません。
しかし、微量ではあるものの、塩素などの有害物質が含まれているのも事実。アンケートにもあったように、「念のため水道水は避けている」という先輩ママもいます。
不安な方は、次に紹介する方法を試してみるのもよいでしょう。
煮沸消毒をした水道水を利用する(湯冷まし)
赤ちゃんに水道水が危険といわれるのは、塩素やトリハロメタンという有害物質を含んでいるから。水道水に含まれるこの有害物質は、10分間以上煮沸をすることで取り除くことができます。ただし、塩素を除去した水道水は、殺菌効果がありません。
湯冷ましした水は当日中に使い切る、調乳したミルクも2時間以内に飲ませるようにしましょう。
ミネラルウォーターなどの市販の水を使う
水道水を煮沸消毒すれば安全性も高いとお伝えしましたが、「離乳食を作る度にやるなんて大変…」と気が遠くなっている方もいますよね。そんな方は、市販のミネラルウォーターを買うのもおすすめです。ペッドボトルだとゴミが多くて煩わしいという方は、ウォーターサーバーも便利です。冷たい水とお湯がすぐに使えるので離乳食づくりの時間短縮にも繋がります。
離乳食用の水は硬度に注意する
ミネラルウォーターやウォーターサーバーなど、水道水以外の水を購入するときは、軟水を選ぶようにしましょう。「軟水って何?」「どうやって見分ければいいの?」といった疑問にお答えしていきます。まず、水は硬度の違いにより、軟水と硬水に分けられます。
硬度とは、水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの濃度を、これに対応する炭酸カルシウム濃度に換算したもの。
つまり、水の中にどれくらいミネラル分が入っているかを表わした数値です。WHO(世界保健機関)では、以下のように分類されています。
硬度60mg/L以下 | 軟水 |
---|---|
60~120mg/L | 中硬水 |
120~180mg/L | 硬水 |
180 mg/L以上 | 超硬水 |
他サイトを見ると「赤ちゃんには軟水がいい」との見解が多く見られますが、実は、厚生労働省によると乳児にとってどれくらいの硬度がいいのかという明確な研究結果は出ていません。
しかし、硬度の指標に含まれるマグネシウムは下剤に使われている物質。
硬度が高い水を飲むだけで大人でも下痢を起こすことがあるので、やはり赤ちゃんの水には軟水を選ぶ方が安心ですね。
母乳や市販の粉ミルクには既にミネラル分が含まれており、過剰摂取は内臓に負担をかけてしまいます。
ペッドボトルのラベルやウォーターサーバーの公式ページを見れば水の硬度が記載されていますので、確認しましょう。
以下の地域は水道水も注意
水道水の硬度は、地域によって変わります。特に沖縄県や千葉県木更津市、埼玉県熊谷市の水道水は、硬度が100を超える硬水。赤ちゃんに飲ませるとミネラル分の過剰摂取になり下痢の症状が出る場合があります。様子を見て、場合によっては市販の水に切り替えるなどの対応をしましょう。
離乳食期の水分補給の仕方
一回に与える量は30mL程度が目安
離乳食期は、母乳やミルクを飲む量が減るため、水を飲ませる必要があります。赤ちゃんの身体は代謝がいいため、特にお風呂上りや夏場の暑い時期には水分不足にならないように注意しましょう。
一回に与える量は30ml程度。一日では、ミルクや離乳食の水分総量が体重1kgあたり200mLほどになるように与えます。(6kgなら200ml×6=1,200mL)
お茶(麦茶)で水分補給するのもあり!
離乳食気には、水以外にも、ノンカフェインの麦茶などで水分補給をするのもおすすめです。大人用の麦茶は味が濃いので2~3倍に薄めるか、赤ちゃん用の麦茶を買いましょう。
また、麦茶はミルクと違い栄養補給にはなりません。
水分を摂り過ぎて離乳食を食べない、ミルクや母乳を飲まない、ということがないように量は調整してください。
簡単にできる離乳食の作り方(前期~後期)
離乳食の基本”おかゆ”(離乳食初期~後期まで)
おかゆは離乳食前期~後期まで使える基本の離乳食です。離乳食初期は、水分の多い10倍がゆをすりつぶしたものから始め、離乳食が進むにつれて、水分を減らしていきましょう。目安は、以下を参考にしてください。
- 離乳食初期(5、6ヶ月):10倍がゆ
- 離乳食中期(7、8ヶ月):7倍がゆ
- 離乳食後期(9〜11ヶ月):5倍がゆ
離乳食を作る時は多めに作り、小分けにしてフリージングすると便利です。
水の分量の目安
10倍がゆの場合、米100mlに対し1Lの水7倍場湯の場合、※100mlに対して700mlの水
お野菜のペースト(離乳食前期)
離乳食前期の2か月間は、野菜をペースト状にした離乳食も一般的です。にんじん、じゃがいもなどの根菜(離乳食前期)
(1)野菜の皮をむき、電子レンジなどでやわらかくなるまでチンします。(だいたい500Wで1~2分)(2)すりつぶしてペースト状にする。水を少し足すことでなめらかになります。
かぼちゃやさつまいもにも応用できます。
ほうれん草などの葉物野菜(離乳食前期)
(1)ほうれん草をゆで、水気を切る(2)ミキサーやハンドブレンダーでペースト状にします
(離乳食超初期の場合は、繊維が負担になるので裏ごししましょう。)
(3)水分が足りない場合は、煮汁を少しずつ加えてペーストにします。
出汁を与えるのはいつから?
ミルクや母乳しか飲んだことのない赤ちゃんの舌はとて敏感。そのため薄味にするのが基本です。しかし、赤ちゃんの味覚を育てるためにもだしを活かした離乳食も取り入れてみてください。
- 離乳食初期:昆布だし、野菜だし、干し椎茸だし
- 離乳食中期以降:鰹節だし、煮干しだし、ささみだし
離乳食後期になったら…
離乳食後期になったら、以下のような食品も与えましょう。- パン お砂糖を入れないフレンチトーストなどがおすすめ
- お魚などのたんぱく質 ノンオイルのツナが手軽で便利です
赤ちゃんのペーストづくりに便利なグッズ

離乳食づくりには、普段の料理では使わない「こす」「すりつぶす」などの作業が生じます。以下のようなグッズがあると離乳食づくりがぐんと楽になりますよ。
裏ごし器
離乳食超初期のときは、野菜の食物繊維が赤ちゃんの負担になります。裏ごし器を活用してペーストを作りましょう。ミキサーやハンドブレンダー
裏ごし器やすり鉢で細かくすりつぶす方法もありますが、時間がないママさんは文明の利器を活用するのも手。ミキサーやハンドブレンダーを活用することで、ペースト状にする作業がとても便利になりますよ。
安いものなら3,000~4,000円で買えるので、一つ購入しておくとよいでしょう。
特にハンドブレンダーは少量でも使えるので、離乳食づくりには便利です。
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